【社会】海外紙“日本の春といえば花粉症!” 防護服のような最強対策グッズに注目集まる ニュースフィア 2014年4月4日
日本の春といえばやはり桜だが、春が来ると、多くの人々が花粉症で悩まされるのも事実である。花粉症について、海外メディアはどのように報じているのだろうか。 また海外では、花粉症と似たような症状を引き起こすものとして、サハラダストが注目されているが、サハラダストとは一体何なのだろうか?
海外メディアは、日本の花粉症シーズンについてどのように報じている?
『SBS』は、日本人の4人に1人が花粉症であると報じている。また同メディアは、花粉症の症状に関して、鼻水、くしゃみといった症状はまだマシであるが、充血、頭痛、苦しい咳などに悩まされる人もいると報じており、運が悪い人は喘息、気管支炎にまでかかってしまうと伝えている。
同メディアによれば、マスクの需要はこの10年間で5倍に膨れ上がり、薬局はマスク、メガネ、ティッシュ、大量の薬を販売していると報じている。
『デイリー・ニュース』では、サンコーの「花粉ブロッカー」という商品を紹介している。「花粉ブロッカー」は、養蜂家の様なナイロンのフードで、フードの一番上にあるフィルターで空気を漉すことにより、花粉を99.99%ブロックする、と言われている。
日本の花粉症の歴史とは?
『SBS』によれば、日本における花粉症は、第二次世界大戦後の日本の植樹に関係がある。 例えばスギは、花粉アレルギーの70%の原因であり、また、ヒノキもその原因であるが、日本政府は、 第二次世界大戦後、質の良い材木の需要が急速に伸びたため、スギとヒノキの植樹を進めたのである。
同メディアは、耳鼻咽喉の専門家によれば、1963年に初めてのスギ花粉アレルギーが報告されて以来、スギ花粉アレルギー治療の方法は進歩した、と報じている。2009年には、「大気汚染、ストレス、食生活を含めた生活様式の西洋化、なども花粉アレルギーの症状悪化の原因である」との、多くの専門家による意見を、2009年の報告書で日本の大臣は発表した。
サハラダストとは何なのか?
『ハフィントンポスト』によれば、サハラ砂漠がもたらすサハラダストも、花粉症と似たような症状を引き起こすという。サハラダストとは、どういったものなのだろうか?
同メディアによれば、サハラダストは大気汚染の原因で、イギリスのある地域ではかなり高い濃度のサハラダストが観測されているという。
また、それに伴い花粉症のような症状や、呼吸器系の問題を引き起こすことも伝えている。肺の病気や心臓病を抱える人は、外での活動を控えるように警告され、ぜんそく持ちの人は吸入器をもっと使うように勧告されるのだ。
しかし同メディアが報じているのはこのようなマイナス面だけではない。
サハラダストの嵐はリンや窒素といった、北大西洋において、植物プランクトンのための栄養を分配するのに役立ち、カリブ海ではサンゴの減少にもつながっているという。