東京都知事選挙2014
【都知事選】家入一真氏の出馬会見全文(2014/1/22) (2014/1/24 政治山)
家入一真氏(35)が22日午後、東京都庁で記者会見し、2月9日投開票の東京都知事選挙(23日告示)への立候補を正式に表明しました。家入氏の冒頭の発言は以下の通りです。
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家入一真と申します。よろしくお願いします。
自己紹介、僕自身は会社を21才の時に起業しまして、その会社が上場したあとに辞めて、その後いろいろな会社を作りながら、会社とは別の活動でいろんな子たちの居場所を作るということやってきました。
具体的には、例えばいじめられて学校行けなくなっちゃったような子たちとか、就活を途中でやめちゃってこれからどうしようっていう子とか、。もちろんさまざまな子たちがいるんですけども、そういう子たちが一緒に生きてく中で、いろんなビジネスを作っていったり、ものを作って、別に起業がすべてじゃないと思うんですけど、そういった自分が本当にやるべきことっていうのをを見つけていけるような居場所を作るということをやったり、日本中に今そういった子たちが安く寄り添って生きてくっていう、そういうシェアハウスを今、日本中に作っています。
(堀江)実際成果は上がってるんですよね?
そうです、そうです。そっから生まれたサービスで「BASE」という、…固有名詞出していいのかな?、ベイスというサービスが急成長してまして、店舗数でいうと楽天さんを抜くぐらいの勢いで生まれて、成長しているサービスがほんとになんもない、なにもできない子たちだったんだけど、そっから生まれたサービスがそうやって急成長して、この前サイバーエージェントさんから2億円を調達したりとかして成長していたり。そういうことをやっております。
(堀江)なぜ知事選に立候補しようとしたのかっていうのを言ってください。
そうですね、なぜ立候補しようとしたかって……どっから言えばいいですかね?
(堀江)きっかけから言ってください。
きっかけはですね、ほんとに先月、ツイッターで1000リツイートされたら出馬するって書いたら、1000リツイートいってしまって後に引けなくなったっていう感じがあるんですけど。きっかけはそんな感じなんですけども、僕自身正直興味があって、1000リツイートも行くだろうなと思ってましたし、具体的に、本格的に決めたのは今年に入って、ほんとに事前審査の締め切り1日前に決めて、やっぱ出ようという感じで決めました。
さきほど言った「居場所を作っている」という話なんですけれども、僕は中学校のころに、中2のころにいじめにあって、そこから引きこもりになっちゃったんですね。18ぐらいまでほんとに家の中で過ごしていて、学校に、ずっとインターネットをやっていたんですよ、引きこもりで。いわゆる今でいう、なんだろ、ひきこもりでうつ、うつ状態だったんですけども。
今の世の中にも、当時の僕と同じようにふさぎこんでしまって、家から出れないとか、家からは出れるかもしんないけども、行き場所がない子たちっていうのがいっぱいいるんですよね。で、そういった子たちが自殺とかしちゃっていると。なんで、日本でこんなに自殺が多いんだろってことで、僕はすごく思うんですけども、そういった質問になかなか誰も答えることができないっていうふうに僕は思っています。
僕はそのさっき言った「居場所を作っている」という話の中で、なんでそういう、例えば学校行かなくなった子が行けるフリースクールとかありますけど、なかなかそれも存在として知られてないし、なんていうんですかね、大々的にフリースクールに行っていること言えない状況だったりとか、あとは就活したくないけども、せざるを得ない空気が……で、それで自殺しちゃったりする子がいたりとか。そういった子たちが多い中で、僕が自主的に行政とかに頼らない形で、自分たちで居場所を作ってくことでことで、そういった子たちがお互い助け合って生きてくっていう共同体を作っていこうという、そういうことをしてたんですね。だから、なんで居場所がもっとないんだろうとか、それを例えばネットを使ってもっとやれることってあるんじゃないかとか。そういった小さな質問、問いを、僕は自主的に俺らでやっていこうぜ、国とか行政とか期待するんじゃなくて、俺らでやっていこうぜっていう形で作ってきました。
ただそれをやってきたときに、例えばシェアハウスの問題とかで、シェアハウスの法律が厳しくなっていくとか、今後多分どんどんそういう法律が厳しくなっていくことってあると思うんですよね。その中で、やっぱり共同体というか、居場所を自主的に作っていくにしても、政治に無関心でいることはいられないなと思ったんです。
さっき言ったように、なんでもっと居場所がないんだろうとか、自殺が多いんだろとか、なんで就活しなきゃいけないだろとか、そういったことに対して答えられる大人っていないと思うんですよね。ましてや政治家の人たちは、「これが答えだ」というように答えたりもするけども、それが果たして本当に正解なのか、って思うとそうは思えなくて、ひとりひとりが……そういうことでいいんですかね?
(堀江)はい、そういうことでいいんです
なんかまじめっぽくないですか?
(堀江)いいんです、まじめで
一人ひとりがそういう質問を持つことに、そして日常の小さな質問に対してもっと一人ひとりが動き始めることに、これからの、その東京も含めて日本の未来ってあるんじゃないかなとすごく思っていて。
なんか選挙とか政治とかって、今政治家のものじゃないですか。そんなの本当にダメで、もっと政治って、選挙って、本当はもっと身近なものだったはずなんですよね、きっと。だけど、なんか政治家のものになっちゃって、僕らからすると、僕ら若い世代っていうんすかね、僕らからするとすごく遠くのことのように見えてしまう。言ってることも刺さんないし、よく分からないし、興味が持てないっすよね。だからもっと政治とか選挙とかを、そういうみんなの小さな質問っていうのを集めていく中で、もっと身近なものにしていこうと、選挙とか政治を取り戻していこうぜっていうのが、僕が思っていることです。
(堀江)じゃ、あとは政策とかを、ざくっと……時間がないんで
ああ、そうですね、なんかすんません。なんかありがとうございます。
政策も正直もざっくりとしかなくて、正直、政治ちょっとよく分かんない部分が多いので。政策、ざっくりと作りました。
3つあるんですけども、1つは「居場所」、さっき言った、何回も言った、キーワードは「居場所」なんですけども、「居場所があるまち、東京」っていうものを作っていきたいなと。もっといろんな人たちが多様に生きていく中で、居場所がもっと必要なんじゃないか思っていて。居場所があるまちを作りたい。
あとは仕事とか遊び。僕はもう仕事も遊びもどっちもなんかごっちゃになって、よく分かんない生き方してるんですけども、そういう仕事とか遊びが、とことん楽しめるというか、遊べるまちである東京っていうものをつくりたいなと。
1つは、最後はさっき言ったように政治をもっと身近にしていくっていう、特にインターネットを使ってってことも僕は大きいんですけども、政治に参加したくなるまちっていう、そういった東京をを作っていきたいなと思ったりしています。
(堀江)だいたい言いたいことは言えましたか?
言えてないですね。もう時間ないですものね。
(堀江)あるよあるよ、大丈夫
さっき言ったように、政治とか選挙とかそういったものを遠いところのものにしてはいけないと思うんですよね、なんか。もっと僕らが考えて動いて、特に20代、30代ですよ。やっぱ興味がないというか、そもそも分かんないんですよね。とりあえず、質問を持つところから始めようってことを僕は考えていて。
今回の選挙では面白い手法を取り入れていきたいなと思っていて。
例えば、僕お金がほんとにないので、街頭演説とかできないんだけど、とりあえず家にいて、24時間ずっと生放送し続けようかなと思って。寝ているときも含めて。そしたら違法なお金とかも、貰ったりもすることもないじゃないですか。だから、ずっとテレビで、テレビじゃねえや、ネットでずーっと放送してく中で、みんなで政策を作っていこうぜと。
みんなの、例えば「僕らの公約」みたいなハッシュタグを作って、それでみんなにどんどん随時いろんな意見をもらって、どんどんどんどんWebかなんか、掲示板かなんか、分かんないけど掲載していって、その中でそれぞれのトピックスの中で集まったやつを、専門家の人呼んで「これ、ぶっちゃけどう」みたいな、聞いたりとか、で、一つ一つブラッシュアップしていく。最終的にみんなで政策が作れれば、それって超すごくないですか?
(堀江)そうっすね…いいと思います
そんな感じでネットを使って、分かりやすく言葉で言うと「民主主義2.0」っていうんですかね、分かんないけど。
ツイッターがこれだけ普及してるんで、ツイッター使って意見ガンガン集めていけば、偉そうにここから3つの政策とかいっているものよりも、全然いいものができると思うですよ。
だし、さっきも言った小さな疑問を持つってすごい重要で、なんで原発がダメなのかとか、そういった質問って絶対あるんすよ。別に原発いいじゃんっていう人もいるだろうし、原発なんでよくないのっていう人もいるし、そういう、例えば、これは東京はあまり関係ないかもしれないですけどダンス、ダンス規制法? なんだっけ、名前ありますよね?
(堀江)風営法ね
風営法、あれも、「なんで踊っちゃいけないの?」っていう質問に答えられる人なんていないんですよ。そういう小さな質問をみんなからどんどん集めていって、それに応える形で政策を作っていけば、これ超スゴイ政策できると思うんですよね。
そんな感じで、選挙とか政治とかそういったものを、既存の仕組み、システムを、僕はインターネットの人間なのであえてこういう言葉を使うと「ハッキング」って言うんですけども、そういった既存の選挙とか政治とかっていうシステムをハッキングする形で、真っ向から戦うんじゃなく、無関心でいることでもなく、ハッキングする形、乗り込まして、その中でかく乱することで、新しい動きを作っていくことができるんじゃないかなと思っていて。「戦わない優しい革命を起こす」っていうのが、面白いなと思っています。
最後に、こんだけの方々使って申し訳ないんですけども、僕は知名度、他の陣営の方々みたいに知名度もお金もないですけども、優秀な、少数ですが優秀な仲間と、あとはさっき言ったようにインターネットの向こう側に、これを見ている人たちの向こう側に、このカメラの向こう側にいろんな思いを抱えて生きてる若い子が今いっぱいいるので、そういう子たちが応援団として応援してくれれば、すごいクラウド選挙対策本部じゃないけど、すごい人数の選挙対策本部ができるんじゃないかなと。
それについても、いろんな今アイデアがあるので、とりあえずこの選挙期間、2週間弱か、ネットを使い切ります。ネット使い切って、「こんな選挙の仕方ってありなの?」ってところまで持っていくので、それはちょっとお楽しみに。そんな感じです。
ありがとうございました。
(堀江)大丈夫ですか。じゃあ、ぼくからちょっと応援のコメントを、せっかく来たんで。
堀江と申します、よろしくおねがいします。
今回、都知事選を見ていて、正直おじいさんばっかりなんで、どうなの?みたいな話があって。
僕も言われたんですけど、いろんな人に「出ないの?」みたいな話を。いわれてたんですけど、僕ちょっと1年9ヶ月ぐらい社会にいなかったもんで、もうちょっと……東国原さんも同じこと言っておられましたけど、何日か前に。なので、僕じゃない、もっと若くて会社経営とかそういうセンスもあって、そしてそれこそ弱いものの気持ちも分かるし、実行力は、なんかなさそうに見えてあるみたいな。彼みたいなタイプの方が、僕はいいんじゃないかなと思っているんですよね。
というのは、彼自身が昔いじめられっこで引きこもりでみたいな感じで、実は僕同郷なんですけど、福岡県出身なんですけど、そういう弱さを知ってる、弱い人の気持ちが分かる人がトップに立つと、割とこう周りに優秀なスタッフが集まってきて、いい政治ができるんじゃないかなと思って。そういう人って何人かいるんだけど、なかなか知事選に出てくんないですよね。言ってたら、(家入さんが)ちょっと出たそうな顔してたので、これちょっとあおるしかないなってことで、僕あおりまくって、やっとやっと出てくれました。
金がないというので、金も貸しました。でもお金を貸してくれるような仲間が彼の周りにいますし、実は結構優秀なスタッフ集まっているんですよ、みてたら。なので、なんかね、泡沫だとかって言う人もいるんだけど、僕そんなこと意外とないのかなって、特に若い人たちにとっては、多分有力な選択肢なのかなと。
僕も正直、今回の知事選で投票したい人っていなかったんですよね。なので、なんだかなぁって多分みんな思ってると思うんですね、若い人たちは特に。でも、世界中みても、やっぱり知事とか首相とかって40代なっている人たちって多くて、やっぱそういう若さみたいなものって必要なのかなと思っているんですよね。そういう意味でこう見えて、彼は上場企業の会社いっぱしに育てて上場させただけの、実は実力があるので、実はそういう人が都の経営っていうか都の運営をやったことは今までないと思うんですよね。そういう意味でも、僕は画期的かなと。
世界に冠たる経済都市としての東京というのは、もっともっと発展、僕はすると思いますんで、その辺を彼に僕は期待したいなと思っていますんで、今回の応援団としてこれからも応援していきたいなと思っていますんで、家入一真をぜひよろしくお願いいたします。
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特集:東京都知事選挙2014
東京都知事選挙の選挙情報(1月23日告示、2月9日投開票)