【選挙】タイ 総選挙、先行き不透明-28選挙区で立候補者ゼロ ネット選挙ドットコム 2014年1月6日
2月2日の総選挙
政治混乱が続くタイにおいて、2月2日に予定される総選挙(下院、定数500)の立候補受け付けが1日、締め切られた。選挙管理委員会によると、南部8県の計28選挙区で立候補者がゼロという異常事態となった。
タイではタクシン元首相支持派と反タクシン派による争いが激化。そこで、タクシン元首相の妹であるインラック首相は選挙の実施で混乱を決着させようと、昨年12月9日、下院解散に踏み切った。
反タクシン派のデモ隊は、選挙そのものに反対しており、政治改革を求め、選挙延期を要求している。最大野党の民主党も同調してボイコットした。
南部8県28選挙区で候補者ゼロ
民主党不在のまま総選挙が実施されれば、インラック氏を首相候補とする与党タイ貢献党が圧勝するのは確実である。総選挙は小選挙区(375議席)と比例代表(125議席)の並立制で行われ、参加する政党は53政党にのぼり、小選挙区では1200人以上が立候補した。
一方で、反政府デモ隊による受付会場包囲などの妨害行為により、民主党の地盤である南部8県の28選挙区において、候補者がゼロとなった。
同国憲法によると、新議会の開催には定数の95%、少なくとも475議員の出席が必要だが、これに達しなかった場合、国会を開けず、新首相を選出できない可能性がある。
タイでは、2006年に当時のタクシン首相が軍部クーデターで失脚して以来、タクシン派、反タクシン派に分かれ、民衆が過激なデモを繰り返している。
▼外部リンク
タイ王国政府ホームページ
http://www.thaigov.go.th/