【龍馬プロジェクトリレーコラム/若手政治家が考える「これが私の『志』」】
第27回 地方議員が政治家として持つべき役割 (2013/11/8 佐々木雄司/龍馬プロジェクト)
「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。「これが私の『志』」の第4回は、岡山県赤磐市議会議員で龍馬プロジェクト中国四国副ブロック長の佐々木雄司氏による「地方議員が政治家として持つべき役割」をお届けします。
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皆さま、初めまして。
岡山県赤磐市議会議員の佐々木雄司でございます。このたびは「私の志」をテーマに政治山に寄稿させていただけるということで光栄に感じております。このような機会を与えてくださいましたスタッフの皆さまに感謝を申し上げます。
さて私の志でありますが、方向性は世のため、人のためと一方向でありますが、常に進化成長しているようでありまして、現在は靖国神社へ祭られている英霊の方々への強力な敬愛の念が私の立志につながってまいります。どういう意味かと申しますと、それは政治家が1番大切にしなければならない人の心、そして情念であります。若くして南方で散華された先人たちの痛み、苦しみ、そして愛する家族、友人たちとの今生の別れである今際(いまわ)の思いを考えますと、今の世でご満足いただけるはずは絶対にないというところであります。また残されたご遺族の思いを考えますと、現代の世態は無念であり納得はされないと思います。親は子を虐待し死に至らしめる、反対に子も親を死に至らしめる。学校教育現場では教師が生徒にいかがわしいことをする。他方、悪事を叱られたにも関わらず「どうしてうちの子を叱るのだ?」と親が学校に怒鳴り込んでくる。近所付き合いは個人情報を保護するという観点が重んじられ、過疎化し急激にコミュニティがなくなる。その結果、人々は一人で問題を背負い込まなくてはならず、悩み、苦しむ国民が増え、そして寂しく生活する高齢者が増えています。子が親の面倒をみるのは当然のことです。しかし現実はどうでしょうか。草葉の陰から「こんな世を守るために私は命を捧げたのではない」と悔し涙を流されているのではないかと感じてやまない世情が目の前にあります。
戦後68年にわたりわが国は戦火に見舞われておらず平和だとされていますが、もし平和というものが人間の心に光るものであるならば、今の世は平和ではないのではないでしょうか。南方で散華した英霊たちは平和と家族の幸せを望んだと思います。だから私は英霊たちの声と霊に耳を傾け、日本を真の意味での平和(心の平安)づくりに参加し、そして、命を捧げて良かった…と感じてもらえる社会をつくりたいと思ったのが私の立志、政治家としての第一歩であります。
誰もが感じる「日本よい國」へと進めて行く中で数々の課題がございます。米国GHQの占領統治政策から始まり、現在の学習指導要領に68年間変わることなくそのまま受け継ぐ戦勝国の一方的な間違った歴史教育は最たるもので、時間を掛けてやるよりも、主権を確立するためにも一気に進めて行かなくてはならないものであると考えています。なぜならば国民の主権意識こそが民主主義の基本精神だからです。
また、会社の都合で大都市圏に単身赴任、または地方に単身赴任する労働環境等は「親の面倒は最後まで子が見る」という大切な親子のつながりを分断する環境であり、この労働(雇用)環境改善は重要課題であるように考えています。また他方、これはわが国の素晴らしい歴史文化意識につながる縦糸の尊さを分断する構造であるとも考えています。労働(雇用)と人生の在り方を見直すことは、もはや猶予のない喫緊の改善ポイントだろうと思います。どんな正確な法律をつくろうとも、抜け道を探す不届きな輩(やから)が多数続出している昨今において、社会人の倫理観も改善をしていかなくてはなりません。そのほか、たくさんやるべきことがあります。多くは国政に至る部分ではありますが、いま上げさせていただいた内容は地域に住む国民、つまり市民生活が抱える内容です。以上のところは地方議員一人ひとりの政策手腕だろうと思いますので千差万別で良いのだと思いますが、では私、佐々木の政策手腕は何かと申しますと、やっぱりそれは「大和の魂を正しく、詳しく知ること」であり、「武士道」の意味を、地域生活者である人々の生活に落とし込んでいくということだと考えています。
「大和の魂」と申しますと多くの方々は、決死の覚悟で突っ込んでいく気概を思い浮かべると思います。それも他方あると思いますが、しかし本当の「大和魂」とは、人を愛し、自然を愛し、物を愛し、そして感謝する。これが古(いにし)えより伝えられし真の「大和の魂」だと思います。そういう価値観が更に高まり究めんとするのが武士道であると考えています。〇〇の感動する話ではありませんが、誰もが見ても共感できる素晴らしい人生の歩み方、そういう価値観をわれわれ地方議員が、住民に1番近い政治家として体現することで模範を示し、社会全体で共有することが出来れば、前出の社会的課題は180度の転換を見せられるのではないかと思います。しかし人の心は難しく、また、自由でもあり強要は出来ません。これは自然発生的に思いが立ち上がらなければ意味がありませんので、強要はむしろダメな行為です。であれば、どうすれば実現できるのでしょうか。答えは志にあります。私は林英臣先生を師に頂く林英臣政経塾第8期塾生の1人です。この林英臣政経塾は全国の地方議員を中心に約100人の愛国の志が集まっています。そして林塾の建塾の精神の中には「同志団結の必要性」が書かれております。
[志を同じくする者よ、団結して事態に当たれ]、つまり「廉潔で、禍(わざわい)に強く、幸(よろこび)に微笑むに早い」、そんな人間性を持つ政治家が議員となり各地域で活躍すれば、不安と閉塞感が当たり前になっている現代社会において光明が差し込んでくるのではないかと感じています。ひとりの志では難しいかもしれません。しかし日本をよい国にしていく、そう考える中で「世の不浄を正して行く」という目標の取り組み活動は、周りの共感を生み、そしてさざ波のように周りに広がって行くはずです。私の志とは、そのさざ波の始発点(チャポンと始まるあれです)、その中心になることです。
最後になりましたが、もし私の話で共感を得ていただけたなら、どうぞ、倫理規範高い言動を、物事に突っ込んでいくという強い性質ではなく、元々のやさしい心想いである「大和魂」をもって、笑顔があふれるご活動をお披露目いただきたくお願いいたします。ただし強い決意と覚悟が必要です。しかしその覚悟と決意を超える素晴らしいものが未来に待っていますし、こらええがいのあるものだと思います。
本文を最後までお読みいただきましてありがとうございました。
共に「日本よい國」を創造してまいりましょう。
- 著者プロフィール
- 佐々木雄司(ささき ゆうじ):昭和45年岡山県岡山市生まれ。岡山市立吉備中学校卒業(中卒)。18歳から会社員として社会に挑み、東京・大阪の対企業営業勤務に就く。大卒に負けてたまるかと営業畑中心に活躍。しかし現実は厳しく何度も挫折を味わう。挫折の中で学歴に負けない実力が欲しいと自己啓発を深めるうちに若手地方議員たちの志に触発され、平成25年3月に行われた赤磐市議会議員選挙に挑戦。1043票のご支持をいただき初当選。現在は日本維新の会所属地方議員として活動中。
- HP:佐々木ゆうじ公式サイト
- Facebook:佐々木 ゆうじ
- Twitter:@asapcase2
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