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【LM推進地議連連載/地方議員リレーコラム】

今だからこそマニフェスト大賞~マニフェスト大賞への思い~(2012/07/04 国分寺市議会議員 三葛敦志/LM推進地議連)

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟 連載・コラム 政治山では、政策立案を行う「政策型議員」を目指す地方議員らで構成される「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」(略称:LM推進地議連)と連携し、連載コラムを掲載しています。地域主権、地方分権時代をリードし、真の地方自治を確立し実践するために設立された団体のメンバーが、それぞれの実践や自らの考えを毎週発信中です。第8回は、東京都国分寺市議会議員の三葛敦志氏による「今だからこそマニフェスト大賞~マニフェスト大賞への思い~」をお届けします。

◇        ◇        ◇

 7月2日から第7回マニフェスト大賞の応募が始まりました。8月31日の締め切りを目指してご自身の政策や議会活動を振り返っている地方議員もおいでのことと思います。

 議員の皆さんにお話を聞くと、ときどき聞かれるのが、「自分はまだ新人なので、応募はハードルが高い」「既存の政策にちょっと味付けしただけ。それで応募なんてできる?」ということです。そうした際、「だからこそ、ぜひ応募してください!」と強く言います。

マニフェスト大賞応募は政策重視の政治への第一歩

 実は、私も第1回最優秀アイデア賞受賞者です(現「政策提言賞」)。先ほどの応募をためらう声に力一杯答えるのは、私自身も同じところにいたからです。当時はまだ1期目の新人議員で、しかもその政策は以前から全国でもいろいろな方が言っていた政策にほんのちょっとプラスアルファをしただけのものでした(詳細はこちら)。特別なことを進めたわけでもありません。

 一方、期数を重ねた方からは、「ベテランなので、応募しても受賞できないと格好悪い」ということも聞かれます。私自身もいまは3期目、10年目の「ベテラン」となりましたが、常に初心を忘れずに積極的に政策提言をしています。ベテランという自覚があるからこそ、いつも果敢に挑戦しているという姿を同僚議員・後輩諸士に見せていただきたいと思います。その第一歩がマニフェスト大賞への応募だと思います。

大賞実行委員長を務めて

国分寺市議会議員 三葛敦志氏 マニフェスト大賞実行委員長を2年務めた(写真は授賞式) 国分寺市議会議員 三葛敦志氏
マニフェスト大賞実行委員長を2年務めた
(写真は第5回の授賞式)

 話は変わって、私は昨年・一昨年とマニフェスト大賞実行委員長を務めさせていただきました。地方議員が主体となって手弁当で運営しています。「政策中心の政治に変えていきたい」という熱意こそがその背景。ちょっとずつでも時代が変わってきている手応えこそが原動力です。

 「民主党政権を見ていると、マニフェストなんてダメだよね」。そうお考えの方もいることでしょう。私自身も民主党所属なので心苦しいですが、突き放して考えれば、実は国民の意識はすでに変わっています。「約束したことをやれ。約束してないことはやるべきではない」という意識の背景にあるものは、実はマニフェスト的な発想です。すでに有権者は政策本意になり始めています。

さらなる広がりが次の目標

 マニフェスト大賞のきっかけは、地方議員の政策が評価される場がなかったということでした。その自治体・地域の中だけで評価されても、なかなか広がりませんでした。

国分寺市議会議員 三葛敦志氏

 マニフェスト大賞ができたことで、変わりました。政策の横展開ができるようになり、受賞された議会・議員への全国からの視察・問い合わせ、各マスコミの注目等により、優れた政策の全国展開が進んでいます。「第○回マニフェスト大賞最優秀○○賞受賞」というタイトルは、政策通であることを示すものと認識されるようにもなってきました。

 私自身の次の目標は、さらなる広がりです。質的にも、もっともっと優れた政策・マニフェストが集まってほしいですし、量的にも、全国津々浦々の地方議員が政策を競い合っていただきたいと思います。

 残念なことに、応募いただいた議員の数よりも応募されたことのない議員の方がはるかに多く、認知度がまだまだだということを痛感させられることもあります。

 全国津々浦々に広がること、応募することが地方議員のスタンダードになること、地方議員の仕事が「自治体の意思決定、チェック機能、そして政策提言」ということが名実ともに当たり前にあることを、とことん目指していきたいと思います。

著者プロフィール
三葛敦志(みかつら・あつし):東京都国分寺市立しんまち保育園・第六小学校・第五中学校、都立国分寺高校、東京大学教養学部卒、東京大学法科大学院修了。法務博士(専門職課程)。野村證券債券市場エコノミスト、福山哲郎参議院議員(民主党。前内閣官房副長官)の政策担当秘書を経て、現職(3期目)。民主党所属。現在、市議会厚生委員長、ごみ対策特別委員、議会運営委員、等。前マニフェスト大賞実行委員長(2010年・2011年)。マンガ大賞選考員(2010年~)。
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