第18回政治山調査「候補者選びは選挙公報が6割超、ポスターが3割弱」 (2014/7/4 政治山)
6月29日投票、翌30日開票の杉並区長選について、政治山が提供するインターネット意識調査「政治山リサーチ」を用いて、杉並区在住の有権者を対象に6月30日~7月1日の間で調査を行った(回答数212)。
今回の調査では、実際に杉並区長選挙の投票に行った151人が、何を参考にして候補者を選んだかを聞いた(複数回答可)。
その結果、最も多くの有権者が参考にしたのは「選挙公報」で、62.9%とダントツだった。次いで「ポスター」が28.5%、「インターネット」が20.5%、「チラシ」が19.2%という結果となった。選挙公報のサイズは新聞一面の1/8(およそ縦12.5センチ×横16センチ)。その中でどれほどのことを伝えられるのか、各陣営も頭を悩ませたことだろう。ちなみに、同日行われた区議補選に至っては選挙公報は一回り小さく、チラシの配布も認められていない。
ほかの回答で特に興味深いのは、「推薦はがき」を参考にしたのがわずか2.0%に過ぎなかった点だ。今回の調査対象が、いわゆる無党派層が大勢を占めるインターネット調査のモニター登録をしている有権者であることを考慮しても、これだけの人に「推薦はがき」が届いていないまたは見られていないことに驚く人も多いだろう。この結果は「推薦はがき」で投票先を決めていない層が確かに存在しており、インターネットを上手に活用すれば、そこにアプローチできることを示唆している。
今回の区長選の投票率は28.93%で、過去3番目の低投票率となった。来年4月の統一地方選挙では杉並区議会議員選挙も行われる。住民の政治参加を促し、投票率を向上させるためには、候補者と有権者だけでなく、行政の取り組みも欠かせない。地方選挙の公報の大きさは公職選挙法で定められているわけではないので、まずは選挙公報の大きさを倍くらいにしてはどうだろうか。
<調査概要>
調査対象者 | 東京都杉並区在住の成人男女 |
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回答者数 | 212 |
調査期間 | 2014年6月30日(月)~7月1日(火) |
主な質問 | ・6月29日の杉並区長選の投票に行きましたか? ・候補者を選ぶ際、何を参考にしましたか?参考にしたものすべてをお選びください。 ・誰に投票しましたか? |
調査手法 | インターネット調査(政治山リサーチ) サービス詳細>> |
調査実施機関 | 株式会社パイプドビッツ |
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