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女性が挑戦できる社会の実現に必要なこととは (2017/2/28 瓦版

女性活躍推進の企業の取り組みは、着実に浸透している。一方で、その影響による職場の変化があるかといえば微妙、だ。その境目にあるのは、いまだ変わり切れない男性と煮え切らない女性のマインドがあることは否定できないだろう。あと一歩。その背中を押すべく、活動しているのが鈴木伶奈さん。「Lean in Tokyo」の代表として、女性が自由に挑戦できる社会の実現を目指す。

「Lean in Tokyo」代表の鈴木伶奈さん1

Lean in Tokyoとは

「Lean in」はFacebookCOOのシェリル・サンドバーグ氏が2013年に出版した著書。女性が一歩踏み出す勇気を与える内容を、メガ企業の女性COOが示したことで多くの共感を呼んだ。本にまとめるだけでなく、長期的に女性を支えるプラットフォームをつくり、場を提供するために、Leanin.Orgも創設している。

鈴木 「Lean in」は「一歩踏み出す」、「挑戦する」といった意味になります。Lean in Tokyoはお互いの経験を話し合うことで、コミュニティの中で互いをサポートし合うことを目的としたグループであるLean in Circleのひとつになります。活動内容は、世界各国それぞれが様々。自主運営で地域に根差した活動をしています。その中で、13団体が地域リーダーとして米国本部から認められており、Lean in Tokyoはそのひとつです。日本において、女性が目的・野心・自信を持って自由に挑戦することのできる社会の実現をビジョンに据え、その考え方を知る場と実践して話せる場所を設けることをミッションに活動しています。

女性活躍推進の動きは政府の旗振りも追い風になり、企業も追従。表面的にはうまくいっているように見える。だが、当の女性のマインドは、消極的な印象がぬぐえず、せっかくのお膳立ても、噛み合っていない印象だ。ある調査では、女性管理職になりたくないという回答が過半数越えの54%というデータもある。

「Lean in Tokyo」代表の鈴木伶奈さん2

何をするにも罪悪感を持ってしまう日本の職場

鈴木 なぜ私がこの活動を始めたのか。それは、もともとバリキャリ志向だった私が、シンガポールに1年赴任して、女性の強さを実感。自信と野心を持って帰国。日本の職場に馴染むと同時に徐々にその意識が薄れて行くことを経験。「専業主婦でいいや」と思うまでになったんです。その時、改めて「Lean in」を読んでコレだと思いました。日本では偉くなることや育休を利用することに罪悪感がある。そうではなくて、もっと自信を持って自然のままで女性がリーダーになれる環境をつくらなければいけない。そう思ったのです。

企業でも着実に進む女性活躍推進の環境整備。それでも、そこに追い付いてこない女性のマインド。日本人のメンタリティーにも通じそうな根深さがあるだけに、課題解決への道のりは決して平たんではない。

「Lean in Tokyo」代表の鈴木伶奈さん3

鈴木 トップダウンでなく、根本的な社会における女性に対する認識を変えなければ、表面だけの変化になってしまう。必要なのは、「男性の女性に対する意識」に加え、「女性の自分に対する意識、他の女性に対する意識」を変えていくこと。草の根的にボトムアップで個人個人の意識を変えないと前進はない。世界的なムーブメントであるLean inを通じ、アジアでの活動範囲を広げながら、文化・社会を変えていく動きにしていきたいと思っています。

Lean in Tokyoは、3月8日の国際女性デーに合わせ、2017年3月5日に、毎月開催しているゲストスピーカーの特別イベントを企画(場所:早稲田大学井深大ホール)。昨年6月にスタートした活動を、これまで以上に加速させる。

<プロフィール>
東京都出身。慶大卒。シンガポール、東京での外資系投資銀行を経て、現在はベンチャーキャピタルに勤務。Lean in Tokyo代表はボランティアで行っている。

提供:瓦版

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