労働時間の長さと報酬は比例しない (2018/10/29 瓦版)
変人・安田の境目コラム
変人の時間の使い方
私は平日の時間を、三つに切り分けています。ひとつ目は午前中。ここは「思考と配信」の時間です。本やマンガやニュースを読み、世の中を自分なりに分析し、TwitterやFBで配信する。
- 情報収集(インプット)
- 自分なりの答え探し(クリエイティブ)
- 自分の答えを配信(アウトプット)
を繰り返すことで、スキルアップとマーケット開拓をやっているのです。
ふたつ目は午後13~17時。ここは「報酬(お金)を稼ぐ」時間です。13~15、15~17の2コマに分け、依頼者と会議を行っています。会議の目的は、依頼者の利益に貢献すること。その方法をひたすら考えること。ここでのアイデア力を高めるために、普段から訓練しているわけです。
三つめは午後17~20時。ここは「人と会う(無料相談)」の時間です。大人数は苦手なので、大抵誰かとふたりで食事をします。そして食事をしながら、相談に乗ります。
その目的は、
- 美味しいものを食べること
- 自分に興味を持ってくれている人に会うこと
- 会いに来た人の相談に乗ること
です。
なぜ無料なのかというと、食事を奢って貰うから。つまりは、物々交換です。知恵と食事の交換。これが、なかなか楽しいのです。
1日の中でお金を稼ぐのは4時間だけ
つまり、1日の中でお金を稼ぐのは13~17時だけ。13~15、15~17の120分×2コマ。この120分を使って、私はいろんな商品を販売しています。
スイッチミーティングという商品。講演という商品。企業顧問という商品。他にもどんどん、新商品を開発していく予定です。
2時間に切り分けている理由は、私にとって最も使いやすい時間だから。1時間ではセカセカし過ぎるから。3時間ではダラダラし過ぎるから。
何時間単位が、最も良い仕事ができるか。最も売りやすいか。最も買いやすいか。これを考えることが、とても重要なのです。
<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。
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