自由気ままな働き方の“創り方” (2018/9/10 瓦版)
変人・安田の境目コラム
自由気ままに働きたい人の理想の形
会社に所属するのはいいけど、組織に組み込まれるのは嫌。人を雇いたくないし、人に雇われたくもない。かなりワガママですが、これが私の心情なのです。そして私の周りには、こういう人たちがどんどん集まってくるのです。
バラバラだけど、バラバラではない。時には個人として動き、時には得意なことを組み合わせ、チームとして動く――。
理想といえば理想の形。でもこれを実現するためには、いくつかのハードルがあります。まず、一人一人が自立していること。そして何らかの専門スキルを、身に付けていること。
私の専門スキルは、新たな価値を生み出すことです。今ある商品やサービスに変化を加え、新たなマーケットを生み出すのです。
マーケットが見つかると、また新たなスキルが求められます。新しいマーケットや商品に、名前をつけるスキル。その価値を分かりやすく説明するスキル。ここで求められるのが、ネーミングやコンセプト設計という、特殊な言語化のスキルです。だからその専門スキルを持つ人と、チームを組むことになります。
ネーミングやコンセプトが完成すると、更に新たなスキルが求められます。次はマーケットを具現化するスキル。例えば見込み客を集めるためのメディア。その立ち上げや、運営を担うスキル。
専門スキルの連鎖で生まれる新たなシゴト形態のカタチ
そこで、また新たなスキルを持つ人と、チームを組むことになります。でもここでは終わりません。次は、マーケットに投入する商品の開発。その商品を販売するための組織作り。開発スキルを持った人。採用スキルを持った人。育成スキルを持った人…。専門家がどんどん増えていきます。
個人が仕事を生み出し、別の個人を巻き込み、専門スキルの連鎖によって、個人が法人の課題を解決していく。ここにCtoBという、新たな仕事形態が誕生するのです。
<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ)は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。
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