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打算的でないのに“成功する”スマートな与え方とは (2018/7/17 瓦版

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変人・安田の境目コラム

ひたすら与えれば成功するのは理解できるけど…

「GIVE & TAKE『与える人』こそ成功する時代」(三笠書房)という本。読んではいないのですが、なかなか興味深いことが書かれているようです。世の中にはギバー(惜しみなく与える人)と、テイカー(受け取るだけの人)と、マッチャー(バランスを考える人)がいる。一番成功しているのは誰?という本。

プレゼント

まあ、ギバーだと考えますよね。それは、その通りみたいです。で、面白いのは、一番失敗しているのもまたギバーという部分。つまり成功するためには、他人に与える必要があるということ。これは分かりやすい。ただし、相手を選ばなくてはならない、ということなのです。

何か、腑に落ちないですよね。だって偉人というものは、損得抜きに、誰かれ構わずに、ひたすら与え続ける人、というイメージ。成功するためには、相手を見て与えなさい。これは神様が言いそうにはないセリフ。でも統計ではそれが事実であるということ。

失敗しない与え方

では私はどうすればいいのか。返ってくる見込みがあるから与える。これは与えているうちに入りません。とても打算的な、計算されたギブ。こういうのは好きにはなれません。

では、自分は誰にでも与え続けているのか。そう聞かれたら、イエスとは言えない。それが本当のところです。やっぱり私も相手を選んでギブしています。見返りとか、損得とかを、計算している訳ではありません。でもやっぱり、テイカーにはギブしていないような気がします。

自分に返ってくるかどうか。それは本当にどうでもいいのです。ただし、自分は受け取るけど人には与えるのは嫌だという人。そういう人にはギブする気になれません。

私は神様じゃありません。施すことを使命だなんて思ってない。自分が気持ちいいからやっているだけ。だからテイカーにはギブしない。だって気持ち良くないですから。

私は、与える人にこそ、与えたい。その人が与えているよりも、もっとたくさん与えたい。もしかしたら神様も、同じ気持ちなのかもしれませんね。

<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
安田佳生(ヤスダヨシオ)1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ)は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

提供:瓦版

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