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“日本人の食生活を真似して長生きしよう!” 農水省の「食事バランスガイド」に海外が大注目  ニュースフィア 2016年4月5日

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 3月23日に日本の『社会と健康研究センター』が発表した調査結果が、海外メディアの注目を集めた。

 同センターの『予防研究グループ』が行った『多目的コホート研究(JPHC Study)』の調査結果によると、2005年に厚生労働省・農林水産省が策定した『食事バランスガイド』を遵守した人は、死亡リスクが低くなることが明らかになった。同センターのウェブサイトによると、研究では「主食(ごはん、パン、麺)、副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)、主菜(肉、魚、卵、大豆料理)、牛乳・乳製品、果物、総エネルギー、菓子・嗜好飲料由来のエネルギーの各摂取量を10点満点として評価」。食事バランスガイドの遵守レベルによって対象者をグループ分けし、平均15年以内の死亡リスクを比較した。

「その結果、食事バランスガイドの遵守得点が高いほど総死亡のリスクが低下しており、遵守得点が10点増加するごとに総死亡リスクが7%減少」。ガイドの内容をよく守っている人ほど、循環器疾患(特に脳血管疾患)により亡くなる確率が低くなると判明したのだ。

◆“適量ならスナック菓子も飲酒もOK” 大事なのはバランス
 この調査結果が発表されるやいなや、世界中のメディアが一斉に報道した。「How to Eat Like a Japanese Person(日本人みたいな食生活をおくるには?)」(米TIME誌)や「Following a Japanese diet may help you live longer(長生きしたいなら日本人の食生活を真似しよう)」(米ワシントンポスト紙)などのタイトルが踊った。

 日本食は見た目も味も高評価だ。その上、健康面でも優れていると絶賛されると、嬉しいを通り越して少しくすぐったい気持ちにもなる。
 
 “健康に良い食事”というと、特定の果物・野菜や発酵食品のことが頭に浮かぶ人もいるだろう。肉や炭水化物を一切食べない“健康法”を実行している人も近年増えているという。しかし、今回の調査結果で最も強調されているのは“バランス”だ。

 多くの海外メディアが「ぜひ真似しよう」という論調だったが、具体的にどのように取り入れるのかについては、前述の『食事バランスガイド』のイラストを英訳して紹介していた。

食事バランスガイド
(出典:農林水産省食事バランスガイド)

◆“Japanophiles(親日家)の皆さん”への健康アドバイス
 米『MUNCHIES』は、記事の最後に次のようなアドバイスを掲載した。「Japanophiles(親日家)の皆さん、“コマの図”に従って(バランスガイドの図のことを指していると思われる)、いつも食べている刺し身やラーメン、出汁などを楽しみながらも、水やお茶、運動でバランスを取ることを忘れないようにしましょう」

 印エコノミックタイムズ紙は、冒頭の書き出しが「寿司は好きですか?その寿司愛が、長生きにつながるかもしれません」というややキャッチーな内容。多くの日本人にとって寿司は“ハレの日に食べるご馳走”というイメージが強い。そのため、“寿司=健康食”というイメージを持つ人はあまりいないように思えるが、おそらくここでは日本食の代名詞として使われているのだろう。

 見た目も味もよく、さらに健康にも良い日本食。これまでにもさんざん「ヘルシー」と言われていたが、それを強く裏付ける研究結果がまた新たに発表されたことで、さらに日本食人気が加速しそうだ。

提供:ニュースフィア

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