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[紀の川市]ガバメントクラウドを活用して「書かない窓口」をオープン (2024/7/31 株式会社ぎょうせい

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※写真はイメージです

 和歌山県紀の川市(6万人)は、2024年1月16日、デジタル庁が推進するクラウドサービス「自治体窓口DXSaaS(Software as a Serviceの略)」を活用し、ワンストップでの申請手続きが可能な「書かない窓口」をオープンした。同クラウドサービスを利用した書かない窓口の運用は全国初という。

「自治体窓口DXSaaS」は、政府が整備・運用する、政府機関と自治体のための共通のクラウドサービスの利用環境であるガバメントクラウド上で、複数事業者による窓口DXに資する機能(アプリケーション)を提供するもの。自治体にとっては、自前でシステムを用意する必要はなく、自団体の課題やニーズに応じて機能を選択して利用することで、窓口DXに取り組みやすくなるような環境の提供が目指されている。

 同市では、2023年4月に策定した「市DX推進計画」において、「書かない、待たなくていい市役所」として窓口のデジタル化の推進を打ち出した。今回いち早く自治体窓口DXSaaSを活用した「書かない窓口」の導入に踏み切ったのもその一環で、住民の利便性の向上とともに、職員の負荷軽減、さらには業務の効率化を進めていくことを目指している。書かない窓口とは、各種手続にあたり、職員が必要なことを聞き取ることで申請書の作成を支援するもので、来庁者は作成された申請書の内容に間違いがないかを確認し、署名するだけで希望する手続きが完了する。1月16日から住民票など各種証明書の交付申請がスタートし、2月6日からは各種ライフイベント(転入、転出、転居、結婚、出産等)に関わる手続きも可能となった。「書かない窓口」オープン初日には、岸本健市長が住民票の発行を体験する様子が披露された。市では今後も住民サービスの利便性向上を図るため、書かない窓口のワンストップ化を推進していくとしている。

(月刊「ガバナンス」2024年4月号・DATA BANK 2024)

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