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政治から読み解く【経済と日本株】:江崎孝氏「トルコ中銀、大幅な利上げ」 株式会社フィスコ 2014年1月29日
民主党の江崎孝参議院議員は「トルコの中銀が金利を7.75%から12%まで大幅に上げたとか。アルゼンチン通貨リラの急落を受けてだそうだ。アメリカのQE3の縮小の影響で新興国市場から資金が流出しているので、アルゼンチンが今犠牲になりつつあり、その影響がトルコにでたのだろう。」とツイートしている。
日本時間午前7時過ぎ、トルコ中銀が開催していた緊急会合で、翌日物貸し出し金利の引上げを発表した。7.75%から市場予想10%を大きく上回る12%としたことから、トルコ中銀の本気度を市場はポジティブサプライズで受け止め、為替市場ではリスク回避の円買いに対する巻き戻しが進んだ。
本日の夜には米国でFOMCが開催されQE3の縮小を継続するかどうかが決定する。市場コンセンサスでは100億ドルのテーパリングとなっているが、昨年末にテーパリング実施が決定したことで今会合の注目度はイマイチといったところか。トルコ中銀の利上げがネガティブなものであれば市場がより混乱し、米FOMCへの関心は高まったのかもしれない。今回、トルコ中銀はアメリカを頼らず、自国通貨の混乱終息を独力で行なったという見方もできよう。 <MT>
- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。