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勝つ人はやっている!?正確な選挙調査の重要性を実施企業に聞いてみた! (2019/1/30)
今年は12年に一度の選挙イヤーです。多くの世論調査が行われますが、候補者単位でも多くの調査が実施されています。「勝つための選挙調査」を掲げ長年選挙調査に携わっている株式会社コールコムの高橋茂樹(たかはししげき)社長にお話を伺いました。
肌感覚の選挙を変えたい!のべ800カ所の選挙調査の実績
――はじめに、御社はなぜ世論調査を始めたのですか?
きっかけとなったのは2006年、とある市長選挙が大接戦の様相だ、という地元の知人からの情報提供でした。オートコールでの調査依頼を受け実施したところ、本当に拮抗した調査結果が数字に出てきたのです。一人の個人の肌感覚と、不特定多数の人間から成る世論とが見事に一致していることに驚くと同時に、感覚でしか感じることができなかった世間の声がきちんとした数値として表れるオートコール調査に、信頼を感じた瞬間でもありました。
早速その結果を持って、知人を通じて出会った候補者の方のもとに馳せ参じました。その後、候補者からの依頼を受けかなり細かい調査を5回ほど実施しました。定点観測による票の流れを分析しながら、最終的には本当に僅差で勝利を収めることができたのです。
2006年当時は平成の大合併により、各地に新しい市町村がたくさん生まれている時期でした。その時に調査に携わった候補者よりお仲間の政治家をご紹介いただきながら、選挙調査による後方支援で数多くの熱意と志ある新市長の誕生に、微力ながら関わらせていただきました。
以来、様々な選挙調査に携わりながら、実績を積み調査領域を広げ、弊社ではこれまで国政・首長選など、のべ800カ所の選挙に携わってまいりました。
選挙調査は勝敗を分ける地図やコンパス。勝つための選挙調査とは?
――「勝つための選挙調査」を謳われていますが、どのような調査なのですか?
勝敗を分ける浮動票のありかを探るための、地図やコンパスのような存在。それが弊社のオートコール選挙調査です。
私が考える勝つための選挙調査には重要な3つのポイントがあります。
1つは「スピード」です。世論動向にも鮮度があります。弊社はほとんどの場合、平日の夜から土・日曜日に調査を行います。調査実施の数時間後には速報値を候補者のもとへお届けします。候補者は、その調査結果をもとに翌日から重点選挙区を回ることができるわけです。地域を回ってみて1週間後、どのような変化があったか再度調査をして、PDCAのサイクルに乗せます。
報道や些細な事をきっかけにして、これまでの風向きがまったく変わったり、それまでの熱が一気に冷めたといった例は、枚挙にいとまがありません。2017年の小池知事による「排除します」発言による急速な支持者離れなど、例に出すまでもなく、刻々と変わる情勢を読むためには、迅速に対応できる調査体制が重要と言えます。
2つめは「正確な」調査です。オートコールによる選挙調査では、データとして残されるログをかなり細かく分析することができます。集計結果としては提出することはありませんが、実際には何時何分に、どの地区の、どのような年代の方が、どのように回答したかまですべてわかります。調査報告書で報告するサンプル取得数は、新聞報道関係の世論調査のようにパーセンテージだけではなく、1桁単位まで実数で正確に出します。
またオートコール調査は自動集計ですので、人為的不正メイキング等の不安要素も一切入り込む余地はありません。調査生データの数値をそのまま実数値で出すのです。
2018年の沖縄県知事選挙中には出所不明の調査資料が出回っているとの報道がありましたし、2019年の群馬県知事選挙への立候補を表明している山本一太氏のように、ご自身で世論調査を実施しブログで調査内容を発表するような動きも出てきています。各政党本部からも選挙情勢調査の数値が候補者の耳にも入るようですが。。。
候補者は、自分自身できちんと信用できる正確な調査データを持つことなしに、選挙戦を優位に戦えない時代に入ってきたと言えるでしょう。
そして3つめは「コールコム独自の分析」です。調査結果のデータ自体は一つの重要な指標となるものですが、その数値には当然ながら有権者の全体像そのままの姿を反映していない、サンプルの歪みも含まれています。私たちは10年以上に及ぶこれまでの選挙調査を通じ、そのような歪みがどのような場合に生じてくるのかを事細かに解析してまいりました。それぞれの地域の過去の選挙における投票データ・投票率や地域特性・国勢調査・住民データ・有権者の年齢層などを加味し、独自のノウハウを使って分析を行います。
今回、実際に山梨県知事選挙の調査を実施しましたので、御覧ください。
相手候補との差別化ポイントが地域×年代×職種まで分かる!
――選挙調査でどのようなことがわかるのですか?
選挙調査を行うことで、自分はどこに強くて何が弱点なのか、相手候補との差別化ポイントはどこなのか、有権者はどんなことに関心を持っているのか、どの地域・年代層・職種に支持層が分布しているのか等が、リアルタイムで見える化され、実際に数値で知ることができます。
古くからの住人がいる地域は保守系の候補者が強い支持基盤を持っていて、新しい住民が多く住む新興住宅地区には若いファミリー層の浮動票が多い。常識的に考えてそのように思い込んでいたが、実際に調査を実施してみたら実は意外な結果が数値に表れたこともあります。相手と戦う上で差別化を図る材料が、そこに眠っている可能性があります。
「風」を読むための手法、定点観測調査の重要性
――選挙期間前、選挙期間中も世論は常に変わりますよね?どのようにすれば情勢が読めるのでしょう?
はい、選挙への立候補を決めてから投票当日まで、常に世論の動向に留意する必要があります。投票日の3カ月前、2カ月前、告示前と段階的に調査をすることで「風」を読むことができます。ある地域を運動重点強化地域に指定して運動量を増加したとします。その地域でどのような変化が出てきたか、強化前・強化後の数字をチェックすることで、新たに票を動かすことができたのか確認することができますし、次の課題の見定めや、強化すべき新たなポイントも明確に見えてきます。日々刻々と変わる有権者の本音、つまり「風の流れ」を敏感に察知することで、活動の順位付け、強弱といった、戦略的な意思決定が可能になるのです。
これから挑戦する候補者必見!情勢分析は選挙に臨む必須条件
――最後に、これから挑戦する候補者の方に向けて、一言いただけますか。
現代の選挙戦においては、勝敗は「浮動票がどう動くか」に左右されます。無党派層・浮動票が増えている昨今の状況下では、世論調査を実施し自分の選挙区の情報を細やかに把握分析することは、もはや選挙に臨む必須条件とも言えます。
また、取り巻きの支援者の意見だけで戦況を見極めず、客観的な数値を基本にした情報収集をしっかり行った上で、選挙戦略を立案することは、勝利を手繰り寄せる早道です。
有権者の本音を探るにはこのような調査を実施するよりほかに術はありません。
土地の古くからの名士と言われるような支援者に多いのが、「私たちが全面協力するから任せておけ」「私たちが信用できないのか」「何となく今回は反応が良さそうだから大丈夫だろう」といった、昔からの肌感覚で断定的にものを言う方です。それはそれで本当に頼もしい味方だと思いますが、本当にそれでだけで大丈夫でしょうか?
私は冒頭、「きっかけ」の話で、個人の肌感覚と世論が一致していたことに強い衝撃を受けたと話しました。肌感覚も確かに重要な情報の一つではありますが、一方への強い思い入れがある場合など、それはもはや希望的観測にすぎません。重鎮たちがささやく希望的観測からは、勝つための戦略も計画も立てることができないのです。
名簿の調査の重要性
――また、名簿の調査もされているのですね。
はい、弊社ではオートコールと併用してオペレーターを使っての調査も行っております。それぞれの特徴を活かしながら、また得意な調査領域が違いますので、両方の使い分けをしております。
例えば、今年の夏に行われる参議院選挙の選挙区では県全体が選挙区をカバーしなくてはならないので、オートコールで調査したほうが多くのサンプル数を素早く獲得することが可能です。また、比例区では全国をカバーする必要があり、全国にオートコール調査を実施するよりも、特定の名簿に対してオペレーターで調査をする方が効率面からもより向いていると思います。
名簿信憑性調査と言いまして、支援者の方から集めた後援会名簿をもとにして、実際に支援をどの程度してくれるのか?といった重要な部分を後援会名簿に対して、ヒヤリング調査する方法です。確かに、参院選の比例区では支援団体を中心として、多くの後援会名簿が多く集まりますが、その名簿が果たして選挙に有効な名簿なのか…実際に票に結び付く名簿なのか?といった不安もあると思います。その名簿の信憑性を見極め、その後の選挙活動に活かすのです。
実際に多く問い合わせをいただく調査方法ですので、オートコール情勢調査と併せて実施される方が多い調査となります。
編集後記 ―取材翌日に調査実施・結果共有―
――今回取材の翌日(1月19日)にすぐ調査を行っていただき、ありがとうございます。
告示後の調査は待ったなしのスピード勝負ですので、調査後の結果はすぐに提出できます。
1月27日に投票結果も出ました。今回も調査後にもいろいろ情勢が変わるような動きがあり、選挙戦の最後の1週間で情勢も変化することがわかったかと思います。私たちも、毎回行われる調査結果と選挙結果の両方の検証を重ねながら、勝つための調査の精度を上げているところです。
――そうですね、重要性がよくわかりました。万一、立候補することがあったら、ぜひよろしくお願いします。
- 株式会社コールコム
- 【本社】〒116-0013 東京都荒川区西日暮里5-32-4
- 目黒ビル4F
- TEL:03-5850-6321
- FAX:03-5850-6322
- https://www.auto-call.jp/
- 【設立】2002年12月
- 【資本金】1,000万円
- 【従業員数】22名(コールセンタースタッフ含む) 2019年1月現在