【LM推進地議連連載/地方議員リレーコラム】
マニフェスト大賞優秀賞を受賞して~マニフェスト大賞への思い~(2012/08/29 倉敷市議会議員 時尾博幸/LM推進地議連)
政治山では、政策立案を行う「政策型議員」を目指す地方議員らで構成される「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」(略称:LM推進地議連)と連携し、連載コラムを掲載しています。地域主権、地方分権時代をリードし、真の地方自治を確立し実践するために設立された団体のメンバーが、それぞれの実践や自らの考えを毎週発信中です。第16回は、倉敷市議会議員の時尾博幸氏による「マニフェスト大賞優秀賞を受賞して~マニフェスト大賞への思い~」をお届けします。
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私の所属する倉敷市議会の会派「青空市民クラブ」は、2011年に第6回マニフェスト大賞地方議会部門優秀賞を受賞することができました。受賞した取り組みは、「会派マニフェスト検証の継続とマニフェスト内容に基づく一般質問・視察等の実施」です。
同大賞審査員を務める早稲田大学大学院公共経営研究科の塚本壽雄教授の講評では、「2009年1月選挙において掲げた会派マニフェストをしっかりと所属議員が活動の中核に据え、実現している。会派マニフェストの検証において、『政策実現』『進行中』『検討段階』の区分を用いることにより、残された任期を意識しつつ活動重点を定める機軸を採用し、定期的な市民対話集会などでフィードバック・修正を重ねる、地に足のついた正攻法の戦略が原動力となっている。決して派手さはないが、マニフェスト・サイクルのあり方を体現したものである」と評して頂きました。
受賞を知った当初は、自分たちの取り組みが評価されたことに対し驚きや嬉しさがありましたが、会派有志で授賞式に参加した際、民主党さいたま市議団の取り組みがマニフェスト大賞地方議会部門最優秀賞を受賞されたのを目の当たりにしました。優秀賞の自分たちの会派の取り組みと、最優秀賞を受賞した民主党さいたま市議団の取り組みではどういう点が異なるのかということに着眼し、民主党さいたま市議団の取り組みについて会派全員で行政視察を行うなど、会派マニフェストの取り組みの更なる進化に向けて、会派所属議員全員の意識を合わせ、取り組んでいます。
PDCAサイクルと新しい会派マニフェスト
2013年1月に改選を迎えるにあたり、現在、会派マニフェストの検証・評価のPDCAサイクルを進めています。これまで会派マニフェストについては、毎年の自己評価のみの取り組みでしたが、民主党さいたま市議団の取り組みも参考にさせて頂き、最終年度に当たる今年度には外部評価委員による外部評価を行いました。そして、会派マニフェスト検証・評価大会には北川正恭教授(早稲田大学大学院)を基調講演の講師に迎え、盛大に開催することができ、参加者の皆さんからも好評を得ることができました。
また、新しい会派マニフェストの作成にも取り組んでいます。前回の反省も踏まえ、会派マニフェストの項目も絞り、市民の皆さんにとってわかりやすい政策にしていきたいと思っています。作成段階から市民の皆さんのご意見を伺い、それを新しいマニフェストに反映できるよう努めて参ります。
会派の議員の中には、次は最優秀賞を受賞したいという思いが芽生え、その高い目標に向かって、会派の議員全員で協議をしながら、取り組みを進めています。有権者の皆さんに政策で判断してもらえる会派、そして議員になれるよう、これからも日々精進していきたいと思います。
- 著者プロフィール
- 時尾博幸(ときお・ひろゆき):1976年岡山県倉敷市生まれ。中央大学卒業。江田五月参議院議員秘書などを経て、現在、倉敷市議会議員(2期目)。文教委員会委員長。ローカルマニフェスト推進地方議員連盟監事。第6回マニフェスト大賞地方議会部門優秀賞受賞。
HP:倉敷市議会議員ときお博幸公式ホームページ
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