[群馬・前橋市]市民編集のページ (2017/3/3 本田正美)
この記事は「広報まえばし 平成29年2月15日号『市民が作る 市民編集のページ Vol.120』」を紹介し、コメントしたものです。
自治体の広報紙の紙面は、主に行政の担当職員が編集しています。各記事については、いわゆる担当課の職員が作成することもあれば、広報紙担当の職員が作成することもあるでしょう。
一方で、紙面の一部につき、その作成を市民に任せる事例も見られます。今回紹介する群馬県前橋市はその好例です。「市民が作る 市民編集のページ」として、広報紙の一部分を市民が編集しています。最新の3月号では、前橋市の伝説を市民記者が取材するという記事が掲載されています。取り上げられた伝説は、以下の三つ。
壱「用水工事に天狗が力を貸した?!―天狗岩用水」
弐「ウナギが人々の救世主?!―片貝虚空蔵尊」
参「神になった石?!―岩神の飛石」
詳しくは広報紙の記事を実際に読んで欲しいのですが、どれでも大変興味深いものでした。可能であれば、マイ広報紙だけではなく、前橋市のWebサイトにも掲載されている広報紙のPDFも確認して欲しいところ。写真も使用して、実際の伝説に迫っています。
ところで、前橋市の広報紙はこの3月号からマイ広報紙に登録されているのですが、実際の広報紙を見ると、親しみやすい紙面づくりが大変印象に残りました。市民編集のページも親しみやすい紙面構成の中に上手く馴染んでいる気がしました。
前橋市の広報紙は毎月最新号を確認したくなる優れた広報紙であると思います。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報まえばし 平成29年2月15日号