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ネットバンキングの不正送金が過去最悪の30億円に!あなたの口座は大丈夫? (2016/3/25 ESET セキュリティブログ

関連ワード : ICT セキュリティ 金融経済 

銀行に行かずにお金の取引ができるネットバンキングは、とても便利ですよね。
しかし、ネットバンキングの不正送金被害が増え続けているのも事実 (>_<)
2015年は、な、なんと被害総額が30億円に達し、過去最悪の結果となってしまいました…!
増え続ける不正送金被害を食い止めるには、どうすればよいのでしょうか?
私たち個人ができることは何なのでしょうか。

今回は、ネットバンキングの不正送金の現状を追うとともに、被害防止のために心がけたいことをまとめます!

年々増え続けるネットバンキング不正送金被害

3月3日、警察庁は2015年のネットバンキング不正送金事犯の発生状況を次のように発表しました。

※参照:平成27年中のインターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生状況等について(警察庁)

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※参照:平成27年中のインターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生状況等について(警察庁)

被害件数は、昨年よりも約300件近く減少していますが、被害額はグンと増加。これは、一度に多額の送金が可能な法人口座の被害が増えたことが原因と言われています。

しかも2013年における被害額が約14億円だったことに対し、たった2年で倍以上の約30億円もの被害額に急増。ビックリしてしまいます!

主に2つある! ネットバンキング不正送金の手口

そもそもネットバンキングの不正送金の手口には、どのようなものがあるのでしょうか。大きく分けて、次の2つが考えられます。

【1】フィッシングサイトへ誘導
金融機関を装った偽のメールを送信し、ユーザーがそのリンクをクリックすることで、偽のサイト(フィッシングサイト)に誘導する手口です。偽のサイトで、口座番号やパスワード、乱数表カードの数字を入力させ、個人情報を抜き取り、口座の預金を引き出します。

※画像:キヤノンITソリューションズ株式会社サイトより引用

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※画像:キヤノンITソリューションズ株式会社サイトより引用

【2】ウイルス感染による手口
パソコンをあらかじめウイルス感染させておき、ユーザーがネットバンキングのサイトにアクセスすると初めて活動を始めるもの。偽のポップアップ画面を表示させて、IDやパスワードを入力させて盗み取る手口です。

フィッシングの手口と違い、アクセス先のURLが正規のものであるため、詐欺に気づくことが困難です! Σ(゜Д゜)

ネットバンキング利用中に、不自然なポップアップ画面が表示されたらウイルス感染による手口を疑うとよいでしょう。

※画像:キヤノンITソリューションズ株式会社サイトより引用

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※画像:キヤノンITソリューションズ株式会社サイトより引用

今すぐできる! 被害防止・軽減の心がけ

今回の警察庁の調べでは、「個人口座の被害のうち、75%がワンタイムパスワードを使っていなかった」という結果が出ました。また、スマートフォンにSMSメッセージを送り、個人情報を騙し取る手口も確認されています。

これを踏まえ、ネットバンキング利用の際には以下に気をつけるようにしましょう!

  • 怪しいメールに注意し、不審なリンクをクリックしない
  • OSを最新の状態に保ち、ウイルス対策ソフトを最新の状態で利用する
  • 不審なワードファイルや圧縮ファイルを開かない
  • いつもと違うログイン画面、ID入力画面が出たら入力せずに、金融機関に相談する
  • 銀行口座をこまめに確認する
  • 乱数表からワンタイムパスワードの利用に切り替える
  • ログインや送金操作のメール通知サービスを利用する
  • パスワードを使いまわさない
  • ネットバンキングに使う端末を限定する
  • 金融機関によって不正送金対策ソフトを配布しているケースがあるので、導入を検討する

提供:ESET セキュリティブログ

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