[山口・平生町]地域の声からの“新たなまちづくり”。 (2019/7/24 マイ広報紙)
この記事は「広報ひらお 令和元年(2019年)7月号 No.1287『≪特集≫イタリアーノひらお みんなでまちづくり!』」を紹介し、コメントしたものです。
現在の日本の人口は約1億2470万人です。平成21年以降10年連続で減少し続けています。昨年人口が増えたのは、東京、神奈川、沖縄、千葉、埼玉のわずか5つの都県だけです。ほかの42の道府県は人口が減少しました。この人口の減少を背景に、いま多くの自治体が定住人口や交流人口の増加を目指して地域の魅力を様々な形で発信しています。
今回は、そのなかから山口県平生町『広報ひらお』令和元年(2019年)7月号No.1287の“≪特集≫イタリアーノひらお みんなでまちづくり!”を取りあげます。この記事は、山口県平生町が「イタリア」をテーマに新たなまちの魅力の創造にチャレンジするというものです。この魅力創造は、地域の方から“平生町のある室津半島がイタリア半島に似ている”という提案やキャッチフレーズコンテストでの“日本のイタリア平生”などがきっかけとなったそうです。また、この活動は、行政と地域との協働によって進められるようです。今年度は、地域の方が参加する「ひらおの魅力づくり連絡協議会」を中心に、オリーブやレモンの栽培といった特産品開発事業、イタリアフェスタなどの産業活性化事業に取り組むとあります。それぞれの団体の活動の中で「イタリア」をテーマとした活動をまちぐるみで実践・展開していくということですので、平生町を起点にして“イタリアンブーム”が盛り上がることを期待したいと思います。
いま、多くの自治体で定住人口や交流人口の増加を目的にしたシティプロモーションが行われています。行政主導ではなく、地域の声をきっかけとした取り組みも増えてきました。地域の声を大切にしたまちづくり。地域の人も楽しみながら参加することができるのではないでしょうか。
☆山口県平生町の観光情報
平生町のイベント、観光スポット、歴史・文化などを紹介した平生町観光協会公式ホームページ「ぶらり平生町」はこちらです。
- [筆者](一社)自治体広報広聴研究所代表、公共コミュニケーション学会理事、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報ひらお 令和元年(2019年)7月号 No.1287
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