[佐賀県・多久市]首長は激務である (2016/6/24 本田正美)
この記事は「市報多久 平成28年6月号『温故創新 市長コラム』」を紹介し、コメントしたものです。
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「不適切ではあるが違法ではない」という印象的な言葉を多くの国民の記憶に刻み込み、舛添知事は去っていくことになりましたが、全国ではそれぞれの首長が熱心に活動されており、このようなことで首長という立場が色眼鏡で見られてしまうことになるとしたら残念でなりません。
ということで、今回は熱心に活動をされている首長の一人、佐賀県多久市の横尾俊彦市長のコラムと交際費公開の記事を紹介したいと思います。
現在5期目を務める横尾市長。多久市での市長としての仕事はもちろんのこと、九州市長会副会長や全国市長会副会長、内閣府地方分権改革推進委員や総務省地方行財政検討会議メンバーなど政府の役職にも全国の自治体の代表として呼ばれるなど、その活動は全国に及びます。横尾市長のFacebookページを見ても、多久市内でのイベントから東京での公務まで日々忙しく活動されている様子がうかがえます。
多久市の広報紙では、毎号、横尾市長がコラムを寄せています。
2016年6月号では、「熊本地震続報~被災地・西原村を訪ねて」と題して、横尾市長が西原村を訪ねた様子が詳しく書かれています。佐賀県と県内市町が熊本の被災地を支援しているということはあったとしても、こうして市長が被災地を訪ね、直接その状況に触れ、その様子を広報紙で伝えるということが丁寧に行われていることには頭が下がります。
加えて、多久市の広報紙では、市交際費の支出状況の記事が掲載されています。
「市交際費の支出状況」
6月号には、4月分の支出状況の一覧表が掲載されていますが、多久市Webサイトの「市長の部屋」のページから「市交際費」にアクセスすると、より詳細な支出先を知ることが出来ます。(参照:https://www.city.taku.lg.jp/main/219.html)
多くの自治体の首長は日々の活動に関して情報を積極的に公開し、さらには関連する支出についての情報も出来るだけ公開しようと努めています。
横尾市長の例を見てもかがえるように、首長の仕事は激務です。その様子を私たちの側も関心を払っていく必要があるのではないでしょうか。