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2015年世界の軍事費、4年ぶり増で1兆6760億ドル-SIPRI報告  ネット選挙ドットコム 2016年4月7日

関連ワード : 安全保障 
1位 米国、2位 中国
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute;以下、SIPRI)は5日、2015年の「世界の軍事費」に関する報告を発表した。

発表によると、世界における2015年の軍事支出は4年ぶりに増加、前年比1%増の約1兆6760億ドルだった。

トップは米国で、中国とサウジアラビアがそれに続く。これまで、3位だったロシアは4位となった。トップの米国は、他の国と比べると世界最大の軍事予算を抱えるが、年々、軍事費は減少方向にある。2015年は、前年比2.4%減の約5960億ドルで、世界の軍事費の36%を占める。

2位の中国は、前年比7.4%増の2150億ドル。これは、世界の軍事費の13%に当たる。3位のサウジアラビアは2014年の4位から1つ順位を上げ、前年比5.7%増の872億ドルだった。

東欧、中東で増加傾向
SIPRIは、東欧と中東諸国の軍事予算の大幅な増加を指摘。その理由として、シリアやイエメン、ウクライナにおける武力紛争が影響を及ぼしていることを挙げている。

また、ポーランドやバルト三国などでは、ロシアからの強い軍事的脅威により、高い軍事費の増加がみられた。中東欧地域においては13%増加した。

さらに、SIPRIはアジア地域における2006年から2015年までの10年間を比較。アジア地域では過去10年間で64%軍事支出が増加している。とくに東南アジアでは75%増、中国では132%増という。中国と近隣諸国との間で南シナ海と東シナ海をめぐる領土紛争がエスカレートしてきた時期と重なる。

なお、日本は409億ドルで、9位から8位へと順位を上げた。

(画像はイメージです)


▼外部リンク

SIPRI プレスリリース
http://www.sipri.org/media/pressreleases/2016/milex-apr-2016

提供:ネット選挙ドットコム

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