【龍馬プロジェクトリレーコラム/私はこうして政治家になった】
第2回 教育問題の見直しこそ「明るい日本」への第1歩 (2013/3/29 細川正博/龍馬プロジェクト 関東ブロック長・研修委員長)
「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員らによるリレーコラムを連載しています。彼らが政治家を志した理由や、彼らが考える日本の政治の問題点など、「熱い思い」をお届けします。第2回は豊島区議会議員で同プロジェクトの関東ブロック長・研修委員長を務める細川正博氏に、教育問題や次の世代への思いを綴っていただきました。
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私が政治家を目指そうと考えたのは、学生時代でした。私利私欲に走る政治家の醜聞がたびたび報道されることに嫌気が差し、「政治家を入れ替えなければ、自分たちの世代のころには、日本が立ち行かなくなる」と考えたのがきっかけです。
大学卒業後の進路として政治家秘書への道も考えましたが、周辺に相談した結果、まずは就職して社会人経験を積むこととしました。今振り返っても、この選択は正しかったと思っています。約10年間の社会人生活の中で、名刺の渡し方、コピーやファクス、パソコンなどの扱い方などのスキル面、業務で身に付いた知識面もさることながら、時間や締め切りを守る、与えられた仕事は全うするなど、社会人としての自覚や責任感を持つことができたことが大きかったです。
政治家への転身のきっかけとなったのは、ある勉強会でした。今も龍馬プロジェクトで一緒に活動をしている同志数名と懇意になり、日本の現状と先行きについて意見交換をしているうちに、政治家を目指そうという強い気持ちが再燃いたしました。
私には子供が3人います。学生時代に政治家を目指そうと思ったときは、「このままでは自分たちの世代が割を食うのではないか」と考えていました。しかし子供が生まれた後は、「自分たちの世代が多少我慢することになったとしても、次の世代へよりよい日本を引き継がねばならない」という考えに変わり、そのために活動をしようと決意しました。
いじめ、体罰、虐待、企業の不祥事──。私は、日本が抱える多くの問題の根本には、「教育の問題」があると考えております。今後は、知識や技術一辺倒の教育から、人格教養教育との両立を図っていく必要があります。
現在、東洋思想家の田口佳史先生の下、人格教養教育の実現に向けたプロジェクトを同志とともに進めているところです。これが実現して、立派な人間になるための基礎を身に付けた人たちが世の中に出ていけば、自ずと多くの問題が解決されることでしょう。
私は地域に最も近い区議会議員として、地域での教育を充実させたいと考えております。教育の問題というと、真っ先にやり玉に挙げられるのが学校です。本来、一義的な教育の担い手は家庭にありますが、核家族化が進んでいる中で家庭での教育機能が落ちていることは否めません。地域での関係も希薄化する中で、教育の諸問題が学校現場に押し付けられるようになってしまっているのが現状ではないでしょうか。家庭の環境をすぐに変えることは難しいですが、地域で教育の一端を担うことは可能であると思います。行政や地域の団体との調整をしながら、人格教養教育の実践の場を増やしていく所存です。
安定した生活を捨ててまで政治家に転身した以上、自己の最善を尽くして取り組まなければならないと考えております。龍馬プロジェクトが掲げる「地方から日本を変える!!」という気概を持ち、掛け声だけではなく実績を重ねることで、地方から「うねり」をつくっていきたいと思っています。
- 著者プロフィール
- 細川正博(ほそかわまさひろ):豊島区議会議員。自由民主党東京都青年部中央執行委員。1978年10月生まれ。東京都豊島区出身。法政大学法学部政治学科卒業。TOKYO自民党政経塾3期生修了。建設業界向けの専門誌を扱う財団法人に調査員として約10年勤務。2011年、豊島区議会議員選挙にて初当選。3児の父として「子供達の世代へ責任ある政治」を強く意識。現代の日本が抱える多くの問題の根本は教育にあると考え、人格形成教育の確立を目指している。
HP:豊島区議会議員 細川正博 公式サイト
ブログ:豊島区議会議員 細川正博のブログ
facebook(公式):hosokawamasahiro/
twitter:@toshimahosokawa
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