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住民集会に見る政(まつりごと)の原点(2011/10/17)

2011年3月11日に発生した東日本大震災から7カ月が経過し、政治的な大きな動きとして今月7日、震災復興策を柱とした3次補正予算が閣議決定された。また被災地域では、避難所の閉鎖をはじめ、行政の衣食住に対する支援に一つの区切りがつこうとしている。

そうしたなか、自分たちのまちがどうなっていったら暮らしやすくなるのか、地域の問題を住民が話し合い、改善策を行政に提案しようという動きが出始めた。

宮城県仙南地域でボランティア活動をしているチーム王冠(本拠:宮城県柴田郡、代表:伊藤健哉)は9月29日、石巻市渡波(わたのは)地区の住民に呼びかけて、困っていることや要望を話し合うための住民集会を開いた。

チーム王冠は、全半壊の認定を受けた住宅で生活している自宅避難者の発掘とその支援をしており、自宅避難者に隣近所のグループを作ってもらい、そこへ物資や情報を送るなどの活動を展開している。住民集会に集まったのはグループのリーダー約40人。集会は、リーダー同士のつながりをつくり、困っていることを住民たちで改善していくことを目的に開かれた。

住民のほかに、同地区の支援を行っている漁業会社、建設会社、ボランティア団体、会場となった「YOUコミュニティーホール」を提供した祐ホームクリニック石巻の関係者なども出席した。また、チーム王冠と共に活動を続けている政治団体「日本一丸」の代表・大西恒樹氏が司会を務めた。

政治山では今年6月、チーム王冠と大西氏の協力を得て、同地区の住民に対し生活実態調査を実施しており、調査後の住民の様子を追うため、住民集会の模様を取材し、動画撮影を行った。

住民からは、情報が少ないこと、仕事を探したいこと、ハローワークに行きたくても交通が不便なことなどの意見が出された。すぐに答えが見つからなくても、一歩ずつ改善の可能性があることをやっていこうと参加者は前向きだ。もし、こういう場から住民の代表が議会へ、行政の長へと押し出されることになれば、これこそが政(まつりごと)の原点ではないだろうか。

今回の住民集会の中で次回開催が決まったため、今後の動きにも注目したい。

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住民集会の動画

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