【議員インタビュー/私はfacebookをこう活用している】
情報を共有し、つながることができるツールとして活用(2012/05/31 政治山)
小林 弘明(こばやし ひろあき) 1969年9月21日、池袋の銭湯の長男として生まれる。立教小学校・中学校・高等学校を卒業。その後IT系ベンチャー企業を設立。コンピューターメーカー取締役、3Dソフトウェアメーカー取締役を歴任。2011年4月、豊島区議会議員選挙に初当選。現在、1期目。mixi豊島区池袋町会長や13年のキャリアを生かしIT企業執行役員としても活躍中。
豊島区議会議員 小林弘明氏
小林弘明議員のSNS活用は、6年ほど前のmixiから始まった。mixiのコミュニティに地元・豊島区の“バーチャル町会”をつくり、900人強の人を集めたという。これは、若い人たちに町のイベントに参加してもらうことで、地元を活性化することが目的だった。イベントは、“オフ会”のようなかたちで開催していたのだ。「バーチャルからリアルに」というのが、そのときのキーワードだった。
その後、ツイッターの活用に軸足を移し、さまざまなメッセージを発信していくことになる。ツイッターに関しては、東日本大震災が発生した際に大きな効果を実感したという。震災の発生時には豊島区でも帰宅困難者が発生し、外出先から家族の安否確認ができない人が数多くいた。そこで小林議員は、ツイッターを使い地域の住民に対する家族の安否確認のサービスを告知。反応はすぐに現れ、2時間で100リツィートに達した。実際に家まで行き安否確認を行ったのは4件だったが、大きな反響を実感することになった。
オリジナルの雑誌をつくる感覚
小林議員がフェイスブックでよく利用するの機能が「チェックイン」と「シェア」だ。「チェックイン」とは、GPS機能を搭載するスマートフォンや携帯電話を使うことで、自分がいる位置を友だちに知らせることができる機能。これにより、各自の情報を共有し、大きな広がりを持つことができるようになる。「シェア」は、写真や投稿などの気に入った情報を自分のページに貼り付け、みんなで共有シェアする機能である。
「『チェックイン』や『シェア』を使って、いろいろな人たちの活動や嗜好などの情報を共有することで、お互いのコンテンツ(ページの情報)の幅を広げることができます。載せる情報は選択できるので、まさに『自分だけのオリジナルの雑誌をつくる感覚』です」
ただ、どのような情報をシェアし、掲載していくかも大切だとしている。
「私が議員だからといって、政治や政策の硬い情報に偏っていると、誰も見てくれません。どの方向を向いて情報を発信するかが問題です。例えば、フェイスブックのコアユーザーである30~40代の方々に発信していくには、『シェア』を使ってお互いの情報を共有していくのがいい方法です。こうした機能を活用して、地域の活性化にもつなげていきたいと思っています」
フェイスブックは人と人をつなぐツール
小林議員が考えるフェイスブックは、「自分が気づかない情報を共有し合うツール」であり、「友だちになった人と情報を共有し合うことで、自分も新たな発見をしていくツール」である。そして、最終的には「人と人をつなぐツール」だとしている。
「フェイスブックは、リアルであった人や、昔からの知り合いなど、さまざまな人をつなぎぎ止めることができるツールだと思っています。人は基本的には、自分以外の人が今、何をやっているかには無関心なものです。しかし、情報をシェアし、関心を持つことは、自分自身のライフスタイルを変えるきっかけになるのではないでしょうか。今後もフェイスブックを利用して情報を発信し、共有していくことで、住民同士のつながりを強くし、地域の活性化を果たしていきたいと思っています」
関連リンク
小林弘明氏のホームページ
小林弘明氏のフェイスブックページ
特集:ネット選挙
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