【議員インタビュー/私はfacebookをこう活用している】
有権者の声を議会に届けるために(2012/05/31 政治山)
古堺 稔人(こざかい としひと) 1964年11月24日東京都豊島区生まれ。大学卒業後レジャー施設開発運営会社(ゴルフ場・スキー場)等を経て、株式会社LIPCON勤務(生命保険・損害保険代理店)。2011年4月豊島区議会議員に初当選。現在、1期目。地域では早稲田大学校友会豊島稲門会事務局を務める。
豊島区議会議員 古堺としひと氏
古堺としひと議員がフェイスブックのアカウントを取得したのは2011年1月。高校時代の同級生によるメーリングリストがフェイスブックに移行しつつあり、その広がりを実感したことがきっかけだった。フェイスブックのさまざまな活用法を知り「これは面白い」と感じたのと同時に、その特徴である実名性の高さから政治活動や選挙にも応用できると思ったのだという。その後、高校・大学の同窓生や豊島区在住の方を中心に「友達リクエスト」を出し、一気に1,000人を超える方々とつながり、その威力を実感した。
「最近は友達リクエストをいただくのですが、『共通の友達』に他のみんなの党の議員さんや支部長さんが載っていることも多くなり、党を支援してくださる方々や党に興味を持っている方々に、フェイスブックがさまざまな広がりをみせていることがよくわかりました」
さらにフェイスブックには、その実名性の高さだけでなく、写真などを使った臨場感を持った情報を発信できるというメリットも感じているという。古堺議員は現在、自身のホームページでは区政にかかわる活動内容に限定して掲載し、フェイスブックには議会や区政の動きに対する報告や感想の他にも、家族との日常などといった「生の自分がどのように考え、どのように行動しているか」の情報を発信している。その際、フェイスブックの持つ“臨場感”が大切な要素と感じているのだ。
発信回数を増やし、“密度”を高めていく
議員がフェイスブックなどのSNSを活用するうえで重要になってくるのが、「何を発信するか」である。古堺議員は、その点を特に慎重に吟味しているという。
「自分が正しいと思ったり、間違っていると思っていることでも、ほかの人には違う見方がいろいろあるものです。政治家として発信する以上は、言い回し1つ取っても責任を持てるものにしなくてはいけないと考えています。例えば、お酒を飲んでそのときの気分にまかせて発信しても、決してプラスの評価は生まれないでしょう」
そして今後は、「もっと発信回数を増やし、情報の“密度”を高めていきたい」という。
「『これがいい』という絶対的なものはないのかもしれませんが、皆さんに関心を持っていただけるような情報を発信していきたいと考えています。特に、議会や行政の実際は、中にいる人間でないとよくわからないと思いますので。いろいろな情報を発信することで『いいね!』やコメントをいただき、わかってくることがあるのはないでしょうか。
このため、もっと関心を持っていただけるように、その質や頻度を高めていく必要性を感じています。そうして、発信回数を増やしコミュニケーションの“密度”を上げていきたいと考えています」
ネットを通じてさまざまな意見を
古堺議員は、さまざまな意見を持った人とのやり取りを通し、「住民の方が何を考え、何を望んでいるかを行政側に伝えていくのが使命と考えています。なぜなら、住民全体ではなく、特定の利益を代表する議員があまりにも多いと思いますので」。このために今後もフェイスブックをはじめとするSNSやホームページなどを積極的に活用していくつもりだ。
「一方的な発信だけでなくSNSを利用している議員は、住民の方に門戸を開いている人です。そこを使って、何でもいいので生のご意見をいただきたい。もちろん、すぐに出来ること出来ない事があります。もし、その場で出来なくても、時間をかければ実現できるかもしれません。そのためにはまず、皆さんがどんな事を考えているかを知る必要があるのです」
関連リンク
古堺としひと氏のホームページ
古堺としひと氏のフェイスブックページ
特集:ネット選挙
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