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ワークショップ「未来の東京をデザインする」開催(2012/11/21 政治山)

20代の投票率向上を目的とする学生団体「ivote」と、“若者と政治をつなぐ”をコンセプトに活動するNPO「YouthCreate」が17日、東京・豊島区巣鴨のシェアハウス「RYOZAN PARK」にて、12月16日投票の都知事選に向けたワークショップ「未来の東京をデザインする」を開催しました。当日の模様をYouthCreateの佐藤志保さんがリポートします。(政治山)

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若者が描く「理想の東京」

参加者によるワークショップ結果の発表 参加者によるワークショップ結果の発表

 このワークショップの参加者は、20代を中心とした若者。当日は、参加者のみなさんに、自分が住んでいる東京に「奇跡が起きた姿」を想像してもらいました。このリポートをお読みの皆さんもぜひ想像してみてください。

〈ある日目覚めたら、自分が暮らす東京に奇跡が起きていました。日常で困っていることや「何か変だ」と思っていたことが解決していたり、身の回りの人や街にいる人たちがとても幸せそうだったりします。どんなことが解決していましたか? どうしてみんな幸せなのでしょう?〉

 参加者からは「満員電車に困っていたけれど、自転車用道路ができて移動しやすくなった」「働くお母さんが子どものために休みを取りやすくなっている」など、“日常に寄り添った理想の東京の姿”がたくさん挙げられました。

今の東京はどんな状態? 実現するにはどうするべき?

 実際の東京にはどのような課題があって、どうすれば実現できるのだろうか──。これについて、YouthCreate代表の原田がレクチャー。そこでは都が抱える課題の整理と、それに対してどんな取り組みができるか、を参加者で話し合いました。

 「どうしたら理想の東京の姿を実現できるのか」。例えば、今回のような取り組みを実施するための助成金。これのコンペをカフェで行い、みんなが参加しやすいような仕組みにしたり、「人と人がつながる図書館」というコンセプトで、地域のつながりを作ったりする取り組みなどが挙げられました。参加者の皆さんが出す素敵なアイデアに、とてもワクワクした時間でした。

政治は、身近に楽しく考えられるもの

理想の東京都や、東京都の課題について語り合う 理想の東京都や、東京都の課題について語り合う

 参加者からは「政治や選挙というと、難しいイメージが強いですが、今日のイベントでとっつきやすいという印象を持ちました」「身近なはずなのに身近でない東京について、わくわくするようなアイデアをどんどん出して行くことで、『若者の視点』で政治に関わっていくことがあらためて大切だなと思いました」などという感想が出ました。政治に「壁」を感じている若者も少なくないと思います。しかし、12月に都知事選と衆院選が重なり、政治に無関心でいられる状況ではありません。このように、少し工夫をして意見を出す場を作れば、壁を感じていた若者にとっても楽しく、そして自分の身近なことから政治を考えるきっかけになるのだと思います。

 また今回は、都政の抱える課題やそれに対する意見もたくさん出ました。ここで出た意見から、YouthCreateが11月28日に行う公開討論会にて、都知事候補たちに質問をする予定です。若者が政治と関わる機会づくりを、こうして今後も積極的に行っていければと思います。

(YouthCreate 佐藤志保)

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