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  • 新党をめぐる動きと、離党した国会議員
  • 衆議院選挙2012「新党をめぐる動きと、離党した国会議員」 (2012/12/21 政治山)

    自民党の圧勝で幕を閉じた2012年の衆議院議員選挙。選挙前は、与党民主党と野党第1党である自民党、そして「第3極」と呼ばれる新勢力の争いに注目が集まった。都知事を辞職した石原慎太郎氏が「太陽の党」を立ち上げた翌日、野田佳彦首相が党首討論で解散・総選挙を明言。そこから「第3極」の離合集散が激しさを増す。結局、12党が乱立しての選挙戦突入となった――そこで政治山では、前回(2009年)の衆院選以降の新党設立・合流などの流れと、これに呼応するように離党・入党した国会議員の動きを一覧にまとめた。政治山は今後も逐次、情報を更新し、政党と議員の動きを追っていく。

    新党をめぐる動き

    2010年04月10日 「たちあがれ日本」設立(代表 平沼赳夫)
    民主党を中心とした連立政権に危機感を持った平沼赳夫衆議、石原慎太郎東京都知事ら6人が発起人となり、連立政権に対する批判層や保守層の受け皿として立ち上げた。与謝野馨衆議、園田博之衆議、藤井孝男参議、中川義雄参議は自民党を離党して参加。
    2011年12月28日 「大地・真民主党」設立(代表 鈴木宗男)
    元衆議の鈴木宗男氏が立ち上げた北海道の地域政党「新党大地」を母体とし、鈴木氏、松木謙公衆議ら6人で設立。、松木氏と石川知裕衆議は既に民主党を離れ無所属で活動していたが、横峯良郎参議は民主党を離党して参加。
    2011年12月30日 「新党きづな」設立(代表 内山晃)
    民主党所属で小沢一郎元代表グループの若手衆議ら9人が、野田内閣が推進している消費税増税、TPP参加等に反対して離党し、結成。
    2012年07月11日 「国民の生活が第一」設立(代表 小沢一郎)
    結党の前月に衆院で採択された消費増税関連法案に反対票を投じた小沢一郎衆議と同氏を中心とした国会議員49人(衆院37人、参院12人)が民主党を離党して結成。
    2012年09月28日 「日本維新の会」設立(代表 橋下徹)
    橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」を母体とし、国政進出を目指して結成。松野頼久衆議ら民主党、自民党、みんなの党に所属する国会議員7人が離党して結党に参加。
    2012年10月31日 「減税日本」設立(代表 河村たかし)
    河村たかし名古屋市長が率いる地域政党「減税日本」に、2011年名古屋市議選の際に減税日本候補を応援するために民主党を離党した佐藤夕子衆議のほか、4人の衆議が入党して国政政党となる。
    2012年11月13日 「たちあがれ日本」が「太陽の党」に党名変更
    「たちあがれ日本」の発起人であった石原慎太郎氏が都知事を辞任し、かねてより噂されていた石原新党を立ち上げが本格化。「たちあがれ日本」を改名して石原氏が参加する形となった。これを機に石原氏が共同代表に就く。
    2012年11月15日 「みどりの風」設立(共同代表 谷岡郁子、舟山康江、行田邦子、亀井亜紀子)
    衆院での消費増税関連法案の可決を受けて民主党を離党した参議3人と、国民新党を離党し無所属で活動していた亀井亜紀子氏が参議院の院内会派として結成。後に民主党を離党した山崎誠衆議が合流して新党を設立。
    2012年11月15日 「新党きづな」が解党、「国民の生活が第一」へ合流
    解散・総選挙が実施されるのを受けて、「国民の生活が第一」へ合流。所属議員のほとんどが、民主党時代から「国民の生活が第一」の小沢一郎代表に近い。
    2012年11月17日 「太陽の党」が「日本維新の会」へ合流
    既成政党に対抗するには第三極の結集が必要として、「太陽の党」を解党し「日本維新の会」へ合流。石原氏が代表、橋本氏は副代表に就いた。
    2012年11月22日 「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」設立(共同代表 河村たかし、山田正彦)
    「減税日本」が結党に参加
    国民新党を離党し無所属で活動していた亀井静香衆議と、民主党を離党した山田正彦衆議が結成を表明していた「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」と「減税日本」が結成。
    2012年11月27日 「日本未来の党」結党(代表 嘉田由紀子)
    「国民の生活が第一」「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」が合流
    滋賀県知事の嘉田由紀子氏が「卒原発」「脱増税」を掲げて結成。賛同する勢力と連携する方針を示し、これに対し、「国民の生活が第一」「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」が合流を決めた。
    2012年11月28日 「新党大地・真民主」が「新党大地」に党名変更
    これまで国政を「新党大地・真民主」、地方を「新党大地」として活動してきたが、国政についても「新党大地」に改名した。

    前回の衆院選以降に離党した主な国会議員

    【政党略称】 民主=民主党、自民=自由民主党、生活=国民の生活が第一、みんな=みんなの党、社民=社会民主党、たち日=たちあがれ日本、大地=新党大地・真民主および新党大地、きづな=新党きづな、維新=日本維新の会、みどり=みどりの風、太陽=太陽の党、減税=減税日本、脱原発=減税日本・反TPP・脱原発を実現する党、未来=日本未来の党
    ※離党した議員には政党からの除籍も含む。

    議員名 第45回の当選選挙区
    ( )は所属政党
    第46回の出馬選挙区
    ( )は所属政党
    選挙
    結果
    所属政党の変遷
    「⇒」は自ら移籍、「→」は党の合流
    石川 知裕 北海道11区(民主) 北海道11区(大地) 復当 民主無所属大地
    松木 謙公 北海道12区(民主) 北海道12区(大地) 民主無所属大地
    横山 北斗 青森1区(民主) 青森1区(未来) 民主生活→未来
    中野渡 詔子 比例・東北(民主) 青森2区(未来) 民主生活→未来
    畑 浩治 岩手2区(民主) 岩手2区(未来) 復当 民主生活→未来
    小沢 一郎 岩手4区(民主) 岩手4区(未来) 民主生活→未来
    斎藤 恭紀 宮城2区(民主) 宮城2区(未来) 民主きづな→生活→未来
    高松 和夫 比例・東北(民主) 秋田1区(未来) 民主生活→未来
    京野 公子 秋田3区(民主) 秋田3区(未来) 民主生活→未来
    石原 洋三郎 福島1区(民主) 福島1区(未来) 民主生活→未来
    太田 和美 福島2区(民主) 福島2区(未来) 民主生活→未来
    小熊 慎司 《参院》比例(みんな) 福島4区(維新) 復当 みんな維新
    小泉 俊明 茨城3区(民主) 茨城3区(未来) 民主減税→脱原発→未来
    山岡 賢次 栃木4区(民主) 栃木4区(未来) 民主生活→未来
    富岡 芳忠 比例・北関東(民主) 栃木5区(みんな) 民主みんな
    上野 宏史 《参院》比例(みんな) 群馬1区(維新) 復当 みんな維新
    石関 貴史 群馬2区(民主) 群馬2区(維新) 復当 民主維新
    小宮山 泰子 埼玉7区(民主) 埼玉7区(未来) 復当 民主生活→未来
    松崎 哲久 埼玉10区(民主) 埼玉10区(未来) 民主生活→未来
    黒田 雄 千葉2区(民主) 千葉2区(未来) 民主生活→未来
    岡島 一正 千葉3区(民主) 千葉3区(未来) 民主生活→未来
    三宅 雪子 比例・北関東(民主) 千葉4区(未来) 民主生活→未来
    相原 史乃 比例・南関東(民主) 千葉5区(未来) 民主生活→未来
    内山 晃 千葉7区(民主) 千葉7区(未来) 民主きづな→生活→未来
    姫井 由美子 《参院》岡山(民主) 千葉8区(未来) 民主生活→未来
    河上 満栄 比例・近畿(民主) 千葉9区(未来) 民主任期途中で辞職未来
    金子 健一 比例・南関東(民主) 千葉11区(未来) 民主生活→未来
    中後 淳 比例・南関東(民主) 千葉12区(未来) 民主きづな→生活→未来
    木内 孝胤 東京9区(民主) 東京9区(未来) 民主無所属生活→未来
    青木 愛 東京12区(民主) 東京12区(未来) 復当 民主生活→未来
    川口 浩 比例・北関東(民主) 東京13区(維新) 民主維新
    木村 剛司 東京14区(民主) 東京14区(未来) 民主生活→未来
    東 祥三 東京15区(民主) 東京15区(未来) 民主生活→未来
    初鹿 明博 東京16区(民主) 東京16区(未来) 民主みどり未来
    中津川 博郷 比例・東京(民主) 東京16区(維新) 民主無所属維新
    横粂 勝仁 比例・南関東(民主) 東京18区(無所属) 民主無所属
    渡辺 浩一郎 比例・東京(民主) 東京19区(未来) 民主きづな→生活→未来
    岡本 英子 神奈川3区(民主) 神奈川3区(未来) 民主生活→未来
    山崎 誠 比例・南関東(民主) 神奈川7区(未来) 民主みどり未来
    阿部 知子 比例・南関東(社民) 神奈川12区(未来) 復当 社民未来
    樋高 剛 神奈川18区(民主) 神奈川18区(未来) 民主生活→未来
    小沢 鋭仁 山梨1区(民主) 山梨1区(維新) 復当 民主維新
    加藤 学 長野5区(民主) 長野5区(未来) 民主生活→未来
    笠原 多見子 比例・東海(民主) 岐阜1区(未来) 民主生活→未来
    橋本 勉 比例・東海(民主) 岐阜2区(未来) 民主減税→脱原発→未来
    今井 雅人 比例・東海(民主) 岐阜4区(維新) 復当 民主維新
    小林 正枝 比例・東海(民主) 静岡4区(未来) 民主きづな→生活→未来
    佐藤 夕子 愛知1区(民主) 愛知1区(未来) 民主減税→脱原発→未来
    牧 義夫 愛知4区(民主) 愛知4区(未来) 民主生活→未来
    水野 智彦 比例・南関東(民主) 愛知6区(未来) 民主減税→脱原発→未来
    杉本 和巳 愛知10区(民主) 愛知10区(みんな) 復当 民主みんな
    小林 興起 比例・東京(民主) 愛知13区(未来) 民主減税→脱原発→未来
    鈴木 克昌 愛知14区(民主) 愛知14区(未来) 復当 民主生活→未来
    平 智之 京都1区(民主) 京都1区(みんな) 民主無所属みんな
    豊田 潤多郎 比例・近畿(民主) 京都4区(未来) 民主きづな→生活→未来
    熊田 篤嗣 大阪1区(民主) 大阪1区(未来) 民主減税→脱原発→未来
    萩原 仁 大阪2区(民主) 大阪2区(未来) 民主生活→未来
    村上 史好 大阪6区(民主) 大阪6区(未来) 復当 民主生活→未来
    渡辺 義彦 比例・近畿(民主) 大阪7区(未来) 民主きづな→生活→未来
    松浪 健太 比例・近畿(自民) 大阪10区(維新) 自民維新
    辻元 清美 大阪10区(社民) 大阪10区(民主) 復当 社民民主
    谷畑 孝 比例・近畿(自民) 大阪14区(維新) 自民維新
    長尾敬 大阪14区(民主) 大阪14区(自民) 民主無所属自民
    大谷 啓 大阪15区(民主) 大阪15区(未来) 民主生活→未来
    辻 恵 大阪17区(民主) 大阪17区(未来) 民主未来
    中川 治 大阪18区(民主) 大阪18区(未来) 民主生活→未来
    中村 哲治 《参院》奈良(民主) 奈良2区(未来) 民主生活→未来
    阪口 直人 和歌山2区(民主) 和歌山2区(維新) 復当 民主維新
    菅川 洋 比例・中国(民主) 広島1区(未来) 民主生活→未来
    亀井 静香 広島6区(国民新) 広島6区(未来) 国民新無所属脱原発→未来
    友近 聡朗 《参院》愛媛(民主) 愛媛2区(未来) 民主生活→未来
    桜内 文城 《参院》比例(みんな) 愛媛4区(維新) 復当 みんな維新
    古賀 敬章 福岡4区(民主) 福岡4区(未来) 民主生活→未来
    山田 正彦 長崎3区(民主) 長崎3区(未来) 民主脱原発→未来
    松野 頼久 熊本1区(民主) 熊本1区(維新) 復当 民主維新
    福嶋 健一郎 熊本2区(民主) 熊本2区(未来) 民主生活→未来
    園田 博之 熊本4区(自民) 熊本4区(維新) 自民たち日→太陽→維新
    外山 斎 《参院》宮崎(民主) 宮崎1区(未来) 民主生活→未来
    玉城 デニー 沖縄3区(民主) 沖縄3区(未来) 復当 民主生活→未来
    瑞慶覧 長敏 沖縄4区(民主) 沖縄4区(無所属) 民主無所属
    菊池 長右エ門 比例・東北(民主) 比例・東北(未来) 民主生活→未来
    石井 章 比例・北関東(民主) 比例・北関東(未来) 民主生活→未来
    大山 昌宏 比例・東海(民主) 比例・南関東(未来) 民主生活→未来
    川島 智太郎 比例・東京(民主) 比例・東京(未来) 民主生活→未来
    三輪 信昭 比例・東海(民主) 比例・東海(未来) 民主きづな→生活→未来
    福田 衣里子 長崎2区(民主) 比例・近畿(未来) 民主みどり未来
    熊谷 貞俊 比例・近畿(民主) 比例・近畿(未来) 民主生活→未来
    中島 正純 大阪3区(民主) 比例・九州(国民新) 民主無所属国民新
    平山 泰朗 東京13区(民主) 立候補せず   民主無所属国民新
    土肥 隆一 兵庫3区(民主) 立候補せず   民主無所属
    中島 政希 比例・北関東(民主) 立候補せず   民主無所属
    石田 三示 比例・南関東(民主) 立候補せず   民主きづな→生活→未来
    与謝野 馨 比例・東京(自民) 立候補せず   自民たち日無所属