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25歳を祝い山梨県内議員たちが「第二成人式」実施(2013/01/15 政治山)

会の冒頭にあいさつをする宮島雅展・甲府市長 会の冒頭にあいさつをする宮島雅展・甲府市長

 25歳の被選挙権獲得を自覚するイベント「第二成人式」が13日、山梨県甲府市の総合市民会館で行われた。今回初開催となるこのイベントは、県内の多くの自治体で成人式が開かれる日に、「政治家になることができる日」を祝うために企画されたもの。県内から約100人の市民が参加した。主催は、山梨県内の若手議員を中心に、県と7市町所属の計15議員で構成される「未来の山梨を拓(ひら)く議員の会(来山会)」のメンバー。

 冒頭あいさつに立った宮島雅展・甲府市長は、自身が甲府市議選に初挑戦した25歳という年齢について、「衆議院議員や地方議員の被選挙権を確保する歳。政治について話をして、身近に感じてもらって、政治を見ていってほしい」と期待を語り、25歳になった4人の若者に「第二成人証書」を授与した。

4人に第二成人証書が授与された 4人に第二成人証書が授与された

 その後、行われたパネルディスカッションには、市長のほか、「来山会」の永井学県議、桐原正仁甲州市議の2議員と、「第二成人」となった北杜市の会社員・坂本裕樹氏が参加し、若者の政治参加や議員の仕事について議論がなされた。モデレーターは、毎日新聞論説委員の与良正男氏が務めた。

 ディスカッションでは、若者の政治離れなどについて話し合われた。2012年に行われた衆議院総選挙での投票率の低さ、特に若年層の投票率低下などが話題にあがる中、坂本氏は、「若者の中にも、『政治に関心を持たない人』と『社会貢献に積極的に取り組む人』がおり、二極化が進んでいる」と指摘。

パネルディスカッションでは、若者の政治参加や議員について話し合われた パネルディスカッションでは、若者の政治参加や議員について話し合われた

 与良氏も、「人が喜ぶことに満足を覚える“利他的な生き方”をしている若者が増えていることに、私たちの世代は驚いている」と語った。宮島市長は、自身の市議・県議24年の経験を引き合いに出して、「議員のころは、市長に提言し、それが政策として実現すると市民・県民が喜んでくれた。このことに満足感を得ていた。人のために仕事をしている『議員』という職業があるということを知っていただきたい」と述べ、若者には政治に挑戦してほしいと語った。

県内から約100名の市民が参加した 県内から約100名の市民が参加した

 最後に、25歳を迎えたサッカーJ1ヴァンフォーレ甲府所属の柏好文選手から寄せられたビデオメッセージが紹介された。その中で柏選手は「25歳で被選挙権が獲得できるとは知らなかった。みなさんも政治にもっと関心を寄せてほしい」と若者の政治参加を訴えていた。

 2014年の第二成人式は、富士吉田市で行われる予定だ。

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