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政治山特別対談

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震災とリーダーシップ -フィクションとノンフィクション- 『ハゲタカ』『コラプティオ』の真山仁氏が若手政治家とカメラの前で語った「なぜいま政治なのか」

対談風景

東日本大震災が発生した3.11から5カ月が経過したが、
震災の復興の現状を正確に把握する者はどの程度いるだろうか?

永田町の話題が「ポスト菅」をめぐる政局報道に終始し、メディアが伝える被災地の現状や永田町が繰り出す政策のリアリティが薄らぎ始める中、「政治山」は被災者のリアルな現状を調査し、8月2日に「被災地生活状況レポート」を発表した。

ドラマや映画でおなじみ『ハゲタカ』の原作者・真山仁氏。彼の最新作『コラプティオ』では、緊急事態にカリスマ総理が現れリーダーシップを発揮し、日本の政治を牽引していく様が描かれている。
本作は震災発生以前に連載が開始したにも関わらず、あまりにも現在の日本の状況にリンクするのである。日本のリアルな政治を描く作家の目に、今の日本のリーダーはどう写っているのか?

一方で震災を機に、被災地復興と日本再生のために立ち上がった者は少なくない。この中から明日の日本を牽引する人材が現れ、フィクションの世界が現実のものとなる事はあるのか――。

フィクションを通して時代を読む真山氏と、3.11の震災後に政治を志して実際に被災地支援に関わった、
ノンフィクションの代表格である大西恒樹氏が、「震災とリーダーシップ」というテーマの下、今政治に
求められている、あるべきリーダー像を語った。

現実は小説より奇なり。
「小説だから言いたいことがはっきり言える」と話す真山氏が作品に込めた思いと、「一つ一つの情報を積み上げて政策につなげていくことが重要」と語る大西氏の熱い言葉の真意とは?
これからの日本の政治のあり方に想いを馳せて頂きたい。

パネラー紹介

真山 仁

真山 仁/まやま じん
1962年 大阪府生まれ
1987年 同志社大学法学部政治学科卒
同年4月 中部読売新聞(のち読売新聞中部本社)入社
1989年11月 同社退職
1991年 フリーライターに
2004年 『ハゲタカ』(ダイヤモンド社)でデビュー
■主要著書
2004年 『ハゲタカ』(ダイヤモンド社/講談社文庫)
2005年 『虚像(メディア)の砦』(角川書店/講談社文庫)
2006年 『マグマ』(角川文庫)
           『バイアウト』(講談社/講談社文庫 ※『ハゲタカ2』に改題)
2008年 『ベイジン』(東洋経済新報社/幻冬舎文庫)
2009年 『レッドゾーン』(講談社/講談社文庫)
2010年 『プライド』(新潮社)
2011年 『コラプティオ』(文藝春秋)

大西 恒樹

大西 恒樹/おおにし つねき
1964年 東京都荒川区生まれ
1982年 上智大学外国語学部英語学科入学
1984年 米国シアトル大学留学政治理論専攻
1986年 上智大学外国語学部英語学科卒
1986年 J.P.モルガン銀行東京支店入行
1996年 株式会社インフォマニア設立、同代表
2011年 政治団体「日本一丸」設立、同代表

司会紹介

佐谷 宣昭

佐谷 宣昭/さたに のぶあき
1972年 愛媛県今治市生まれ
1995年 九州大学工学部建築学科卒
2000年 九州大学大学院人間環境学研究科博士課程修了、博士(人間環境学)
翌月に起業、社長就任
2006年 東証マザーズ上場
現在、株式会社パイプドビッツ代表取締役社長 CEO

対談にあたって~「ハゲタカ」から「コラプティオ」まで~



3.11の東日本大震災からあぶり出された、今の日本の現状と問題。
真山氏が「ハゲタカ」、「コラプティオ」を通して描きたかったのは、日本人のリアルな政治の姿だった。

震災とリーダーシップ



3.11以降、人々の関心の対象はビジネスから政治にシフトし、政治に関してコメントする人が増えた。
なぜこのタイミングで新たな政治団体を立ち上げたのか!?
真山氏が未来の政治家に助言を呈する。

原発・エネルギーについて

今誰もが関心を持つ、エネルギー政策を掘り下げた「コラプティオ」。
真山氏にその真意を問うと同時に、原発とエネルギー政策を議論する。

被災地の経済支援のあるべき姿とは





「政治山」の調査を通して明らかになった、市民のリアルな経済状況。
震災で家計が破綻する被災者が急速に増加する現状でやるべき事は何なのか?
「ハゲタカ」で金融業界の深層を描いた真山氏と元為替トレーダーの大西氏が、被災地の経済支援のあるべき姿を語る。

伊藤健哉

伊藤 健哉/いとう けんや
仙南支援部隊「チーム王冠」代表
石巻市渡波地区から大街道地区、東松島市、女川市で被災地支援のボランティア団体「チーム王冠」の代表。
大規模な支援ボランティア団体ではなく、企業や有力者の力添えもなく、数個のダンボール数十人分の炊き出しを一般市民数名で実施することから活動を開始。 この一般市民による被災地支援活動に心を打たれ参加を申し出てくれた有志が繋がり、大きな輪となり現在のチーム王冠になっている。

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「コラプティオ」について
(著者コメント)

「コラプティオ」は、私が初めて政治の世界に挑んだ作品です。社会に蔓延する不安を見るにつけ、より積極的に政治にコミットメントするべきだと思い、執筆を始めました。そして発生した大地震とその後の大混乱―――。
文明社会の危機、政治不信、さらには希望の見えない未来への絶望感が波状攻撃のように日本を襲い、私たちは途方に暮れてしまいました。しかし、立ち止まってはなりません。嘆いてみても、何も始まらない。私たち一人一人が目の前の苦難を見据え、立ち向かう勇気をもって行動することが、未来を希望に変える唯一の方法なのです。
誰がやっても政治は変わらない。そんな言葉を二度と口にしないために、私はこの物語を届けます。

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