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第2回パブリック・ディスクロージャー表彰 最優秀賞に東京都港区(2012/01/20 政治山)

第2回パブリック・ディスクロージャー表彰 地方自治体の財政情報開示の優れた取り組みを表彰する第2回パブリック・ディスクロージャー表彰(主催:早稲田大学パブリックサービス研究所)の発表が1月20日に行われ、最優秀賞にあたるグッド・パブリック・ディスクロージャー賞に東京都港区の取り組みが選ばれた。3月には表彰式が行われる予定だ。

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1月20日、同研究所サイト上で賞の発表が行われた。応募7団体のうちグッド・パブリック・ディスクロージャー賞は、港区の「平成22年度決算港区財政レポート」が受賞した。

グッド・パブリック・ディスクロージャー賞に選ばれた港区の「平成22年度決算港区財政レポート」 冊子によると、従来の官庁が行っている決算の仕方では財政の全体像が把握しづらいという批判があり、それに対し、企業会計の手法を用いて財務書類を作成することで、将来の負担や行政コストを把握しやすくし、さらに財政の健全性、行政サービスの効率性についても分析を加えているという。

重要でありながら馴染みの薄い財政状況を区民がわかりやすく理解できるよう、区の財政全体を1万円で表すなど、何に使われているかを図入りで説明する工夫が見られる。

受賞理由として、同研究所所長である小林麻理早大大学院教授は総評として「リード文によるまとめや適度な図表の活用により読みやすいものとなっている。必要十分な情報が掲載されており、特に事業別活動報告書、施設別行政コスト計算書は区民にとって身近な財務情報で有益」と評価している。

詳細は同研究所サイトを、実際の冊子は下記の関連リンクを参照してほしい。

なお、同研究所は今回応募のあった他6団体について、「日本の自治体における財務情報開示を先導する取り組み」として、習志野市、文京区、荒川区、浜松市、精華町に「Certificate of Good Accountability」、日野市健全財政を考える会に「Certificate of Good Citizenship」をそれぞれ認定した。

第1回の受賞団体は、グッド・パブリック・ディスクロージャー賞に東京都荒川区、優秀賞にあたるグッド・プラクティス賞に京都府精華町が選ばれている。

◆関連リンク
早稲田大学パブリックサービス研究所
第2回パブリック・ディスクロージャー表彰
グッド・パブリック・ディスクロージャー賞: 東京都港区 平成22年度決算港区財政レポート

[概要版(pdf、2ページ)] 東京都港区 平成22年度決算港区財政レポート概要版

[全文(pdf、110ページ)] 東京都港区 平成22年度決算港区財政レポート全文

第1回パブリック・ディスクロージャー表彰
グッド・パブリック・ディスクロージャー賞: 東京都荒川区「平成21年度荒川区の取組と財政状況」(pdf、83p)
グッド・プラクティス賞: 京都府精華町「まちの家計簿~平成21年度決算のあらまし~:精華町」(pdf、24p)

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