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松沢成文氏、都知事選出馬表明(2012/11/08 政治山)

 前神奈川県知事の松沢成文氏(無所属)が8日、東京・新宿区の東京都庁記者クラブで東京都知事選(29日告示、12月16日投開票)への出馬表明記者会見を行った。その中で松沢氏は「これまで地方分権を目指してきた。混乱している中央には任せておけない。力強い都政を作っていきたい。経験と情熱を、東京と日本の再生にささげる覚悟。東京の再生なくして、日本の再生なし」と決意を語った。

未来を見据えた「東京改造大作戦」

都知事選への出馬を表明する松沢成文前神奈川県知事 都知事選への出馬を表明する松沢成文前神奈川県知事(8日14時過ぎ 東京都庁で)USTREAMのLIVE中継より

 会見では「『都政に民の力を』がキーワード。民との協働によって、東京の底力を引き出す。肥大化した都庁の改革から始める」と「東京改造大作戦」を表明。ここで浮いた資金を防災や産業、教育など「未来」へ投資することを公約とした。

 財政に関しては、「東京は豊かだけど不安定。経済の浮き沈みで税収の浮き沈みがある」と指摘。「暮らしやすい東京」を目指し、都民と民間企業、民間団体と協力し、未来に向けた投資をする構想を明らかにし、「税金のむだ使いをしない。“東京型”のモデルを構築したい」と意欲を語った。石原都政でも問題となっていた新銀行東京については、「しっかりと清算する。金融業は民間の仕事。政府が銀行を経営しているのは矛盾している」とした。

 福祉・社会分野については「高齢者はケアハウスなど、地域と民間で支える。高校や大学、専門学校、民間企業で協力し、雇用創設機構を作る」とし、「セーフティネット東京」構想を表明。さらに環境や防災の観点から、首都高速都心環状線の地下化を推進。地上には防災公園を整備し、環境・防災の都市づくりを目指す構想も明らかにした。整備資金は利用者負担を基本とし、「民間と行政の協力。税金は投入しない」と語った。

目指すのは「松沢都政」

都庁で行われた会見には多数の報道陣が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた 都庁で行われた会見には多数の報道陣が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた

 石原都政が推し進めてきたオリンピック招致について、「国民参加型の東京オリンピックを目指す。大賛成。招致を実現させてみせる」と意欲を見せた。築地市場移転問題については「決着していると思っている。あとは跡地をどうするか。どのように賑わいのある地域にするか。オリンピックとどのように連携させるか」と語り、石原都政を踏襲することを明言した。

 また、東京を世界一空気のきれいな町にする「クリーンエア東京」構想を掲げ、神奈川県でも実現させた「屋外受動喫煙防止条例」を制定することを明らかにした。「これはオリンピック招致にもかかわること。健康的な都市環境でオリンピックを開催しなければならない」と語った。さらに、電気自動車などを開発・普及させるために「ゼロエミッション(=排出物ゼロ)カー」は自動車税を全額控除。首都高速道路の通行料や公営の駐車場などは半額にし、電動バスを都営バスと民間バスに導入。都営バスは10年間で電動にする、といった環境に配慮した政策を打ち出した。

 石原前都知事と比較された松沢氏は「石原氏はカリスマ性のある政治家。国に対する影響力も大きい一方、都政に関しては失敗も多く、マネジメントする力は小さかったように思える。これらを一新して、活力のある『松沢都政』にしたい」と語った。

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 松沢氏は1958年4月2日生まれの54歳。82年に慶大法学部を卒業。87年に無所属で神奈川県議立候補し、初当選。93年には新生党(当時)公認で神奈川2区から衆院選に立候補し当選した。衆院議員を3期務めたあとの2003年、神奈川県知事に無所属で立候補し当選、2期8年務めた。11年に行われた都知事選では、立候補を表明するも出馬を断念していた。

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