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「防空識別圏(ADIZ)」ニュースまとめ (2013/11/29 政治山)

関連ワード : 中国 安全保障 尖閣諸島 沖縄 

このページは、政治や選挙に関連するニュースを集めたコーナーです。話題のニュースを一連の流れで確認することができるようになっています。順次、更新していきますので「政治山」の情報データベースとしてご利用ください。今回のテーマは「防空識別圏(ADIZ)」です。

中国国防省は11月23日、東シナ海に「防空識別圏」を設定したと発表しました。その防空識別圏には沖縄県・尖閣諸島も含まれており、日本政府は中国外務省に厳重な抗議を行うなどして日中間の緊張が高まっています。中国が発表した後の経緯と防空識別圏(ADIZ)が分かる情報をまとめました。

防空識別圏とは?経緯各党の反応世界各国の反応関連ニュース

防空識別圏とは?

「防空識別圏」A to Z―領空とはどこが違う?【ウォール・ストリート・ジャーナル】(11月28日)

米国と中国は最近、防空識別圏(ADIZ)をめぐって対立している。中国は先週末、東シナ海の上空にこれを設定すると発表したが、それは日本、韓国、それに台湾のADIZに相当する区域と重なっていた。

領空
国際法によると、ある国の主権が及ぶ領空は、領海の外側の境界線までの区域となる。

防空識別圏(ADIZ)
ADIZは国際法で法的根拠が定められておらず、いかなる国際機関による監督も受けない。このため、定義と規則は国によってまちまちだ。通常、ADIZは一国の領空のずっと外側まで及んでいて、飛来してくる敵かもしれない外国軍用機に対処するための時間を自国軍に与える。

中国の防空識別圏設定で高まる緊張――問題のポイントは?【CNN】(11月28日)

ADIZ自体は新しい概念ではない。要するにそれぞれの国が領空の外側に設ける緩衝帯だ。
米国、日本など他国も、自国の領空と隣接する公空にADIZを設定している。ADIZ内を飛行する外国機は、領空へ入る前に識別に応じるよう求められることがある。

まるで子供のケンカ~経緯

中国国防省「日本が撤回すれば44年後に」 防空識別圏【朝日新聞】(11月28日)

中国が尖閣諸島(沖縄県)を含む空域に防空識別圏を設定した問題をめぐり、菅義偉官房長官は28日の記者会見で「中国における設定発表後も、同空域を含む東シナ海で従前通り警戒監視活動をしている」と述べた。

自衛隊機、通告せず防空識別圏を飛行 中国側、反応なし【朝日新聞】(11月28日)

中国が尖閣諸島(沖縄県)を含む空域に防空識別圏を設定し、飛行の事前通告を求めた問題で、自衛隊機と海上保安庁の航空機が、この空域を中国への通告なしで飛行したことが28日わかった。緊急発進(スクランブル)など中国側の反応はなかったという。

防空識別圏:日本政府、米軍機飛行歓迎 中国に撤回求める【読売新聞】(11月28日)

軍が爆撃機2機を中国の防空識別圏に飛行させたことに関し、日本政府は中国の「一方的な現状変更」に対抗する動きとして歓迎している。

中国、新防空識別圏で対策を修正―米軍機の飛行で【ウォール・ストリート・ジャーナル】(11月28日)

中国が新たに設定した東シナ海上空の防空識別圏(ADIZ)を米軍のB52爆撃機が飛行し、中国側による何の反応も受けずに帰還したことは、力を誇示しようとする中国の努力に対する挑戦だった。これを受けて、中国政府は指示に従わないで同識別圏を飛行する航空機への対応策を修正している。

中国防空圏に米軍機 尖閣上空、事前通報せず【東京新聞】(11月27日)

米国防総省は二十六日、中国政府が防空識別圏に設定した沖縄県・尖閣諸島周辺を米軍機二機が訓練飛行したと明らかにした。

防空識別圏問題 日本航空と全日空、中国への飛行計画書提出中止【FNNニュース】(11月27日)

中国の一方的な防空識別圏設定で、日本航空と全日空が、防空識別圏設定後から始めていた中国当局への飛行計画書の提出をやめることがわかった。

防空識別圏:韓国哨戒機が飛行【毎日新聞】(11月28日)

韓国国防省当局者は28日、中国と韓国が管轄権を争う東シナ海の暗礁、離於島(イオド)上空を韓国海軍の哨戒機P3Cが26日に飛行したことを明らかにした。

官房長官、JALやANA「政府方針踏まえ対応を」 防空識別圏巡り【日本経済新聞】(11月26日)

菅義偉官房長官は26日午前、閣議後の記者会見で、中国の防空識別圏設置を巡って、日本航空(JAL、9201)やANAホールディングス(9202)による中国当局への飛行計画提出について「25日に国土交通省から航空会社に対して、中国側の措置はわが国に対して何ら効力有するものではなく、これまでのルール通りの運用を行っていくという政府の方針を伝えている」と明らかにした。

断固反対・あれこれ言うな…中国、日米に反発【読売新聞】(11月25日)

中国外務省の秦剛チンガン報道局長は25日、中国が沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海に防空識別圏を設定したことについて、日本政府が抗議したのを受けて談話を発表し、日本の抗議に「断固として反対する」と表明した。

中国防空識別圏:韓国が「遺憾」表明 一部でエリア重なり【毎日新聞】(11月24日)

国政府が23日設定を発表した東シナ海の「防空識別圏」が、韓国の識別圏と一部重複することが分かり、韓国国防省は24日、遺憾の意を表明した。今後、中国と協議する方針だ。

中国、尖閣上空に「防空識別圏」 外務省が抗議【朝日新聞】(11月23日)

〈防空識別圏〉 国際法で定められた領空とは別に、各国が防空目的で設定する空域。日本は海岸線から12カイリ(約22キロ)の領空より大きく外側に設け、事前申告がなく領空に接近しそうな不審な航空機は、航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)の対象となる。

政府、中国の防空識別圏設定に厳重抗議【日本経済新聞】(11月23日)

日本政府は中国が東シナ海に沖縄県の尖閣諸島上空を含む防空識別圏を設定したことを受け、警戒・監視を強める。

尖閣上空に防空識別圏=東シナ海に設定、緊張必至-偵察機出動も、日本は抗議・中国【時事ドットコム】(11月23日)

中国国防省は23日、東シナ海に「防空識別圏」を設定したと発表した。

抗議と撤回求める声~各党の反応

中国による防空識別圏の設定の即時撤回を求める決議 高市政調会長が会見【自由民主党】(11月28日)

高市早苗政務調査会長は28日、自民党本部で会見を行い、中国による防空識別圏の設定の即時撤回を求める以下の決議を発表しました。

中国による東シナ海における防空識別圏の設定について(談話)【民主党】(11月25日)

渡辺周「次の内閣」ネクスト防衛大臣、福山哲郎同ネクスト外務大臣は25日、「中国による東シナ海における防空識別圏の設定について(談話)」を連名で発表した。

【中国防空識別圏】民主、共産も抗議【MSN産経ニュース】(11月25日)

民主党の海江田万里代表は25日の記者会見で、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)上空を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定したことについて、「危険極まりなく国際法にもとる行為だ。厳重に抗議し、撤回を要求する」と述べた。
共産党の市田忠義書記局長も記者会見で「絶対に許されない行為だ。軍事的な緊張を高めるようなやり方は問題の解決に逆行する」と批判した。

世界はどう見ている~他国の反応

EUも中国の防空識別圏に懸念 「地域の緊張高める」【朝日新聞】(11月29日)

中国が東シナ海に防空識別圏を設定した問題で、欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表は28日、EUを代表して声明を出し、「事態を深刻化させ、地域の緊張を高める」と懸念を示した。

中国の「威圧的、一方的行動に反対」…豪外相【読売新聞】(11月26日)

中国が東シナ海に「防空識別圏」を設定したことを受け、オーストラリアのビショップ外相は26日、「東シナ海の現状を変更する、いかなる威圧的かつ一方的な行動にも反対する」との声明を発表した。

中国防空識別圏:「瀬戸際政策」欧米メディアが批判【毎日新聞】】(11月26日)

中国が「防空識別圏」を、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海の上空に設定したことに対し、欧米メディアがそろって「瀬戸際政策」などと中国を批判した。

政治山関連ニュース

中国戦闘機が防空識別圏を巡回、尖閣上空を巡るリスク高まる(11月29日)

国人民解放軍は28日、独自に設定した防空識別圏内に複数の戦闘機と早期警戒機を派遣した。国防省のウェブサイトによると、これは「通常の巡回業務」で「国際慣例に則った防衛行動」だという。

中国は“我慢”している? 防空識別圏問題で戦術変化か(11月29日)

中国は23日、尖閣諸島上空を含む新たな防空識別圏を設定した、と発表した。同国の防空識別圏を通過する場合には、事前に飛行計画を報告し、飛行にあたっては送受信兼用の無線機を備え、国をはっきりと識別できる印を機体に記すよう求めている。指示に従わない機体に対しては、「緊急の防衛的手段を講じる」としている。

「軍用機で侵入を阻止せよ」中国ネットアンケート、9割が防空識別圏内の軍事行動に賛成(11月29日)

中国が尖閣諸島上空を含む空域に防空識別圏を設定したことに関して、環球時報はネット上でアンケート調査を行った。その結果、約9割が「防空識別圏内に外国籍航空機が侵入した場合、軍用機で追い出すべき」と回答していたことが分かった。アンケートは25日に行われ、調査対象は北京、上海、広州など7都市在住の18歳以上の市民で、有効回答数は1107件だった。

中国戦闘機が防空識別圏を巡回、尖閣上空を巡るリスク高まる(11月29日)

中国人民解放軍は28日、独自に設定した防空識別圏内に複数の戦闘機と早期警戒機を派遣した。国防省のウェブサイトによると、これは「通常の巡回業務」で「国際慣例に則った防衛行動」だという。

政治から読み解く【経済と日本株】:前衆議院議員長尾氏「中国は米国の様子を窺う」(11月28日)

前衆議院議員の長尾敬氏が「事実上、冷戦と言っても良いのかもしれません。その現場が日本という事になります。国土は引っ越しが出来ません。この現状を受け入れるしかない。先日記した様に、中国は米国の様子を窺っています。今回の現象をどう見るか。日本もどう分析するか。」とツイートしている。

防空識別圏設定に対しては民間航空機の安全確保が第一(11月28日)

中国が沖縄県の尖閣諸島上空を含む空域に防空識別圏を設定した問題で、中国当局に飛行計画書を提出していた国内航空4社が、27日から提出を取りやめることを決めた。

中国の防空識別圏、台湾航空局は飛行計画提出を受け入れ(11月28日)

中国政府が独自に設定した防空識別圏について、台湾政府が事実上の受け入れを表明した。

米副大統領が来週訪中、防空識別圏で直接懸念を表明へ(11月28日)

米国のバイデン副大統領が12月1日から約1週間アジア各国を歴訪し、中国では指導部に防空識別圏に対する懸念を直接表明する運びとなった。

中国にとって体力を使う持久戦に、防空識別圏でのエスコート頻発も(11月28日)

中国政府が独自に防空識別圏を設定した意図について、さまざまな憶測が流れている。

米国防省は識別圏設定直後の25日、B52爆撃機2機を圏内に派遣。これに対する中国側の反応は全工程を適切にモニターしていたというものだったが、当面はこうした“様子見”が続くとの意見が目立つ。

日本のダブルスタンダードも一因? 日本の中韓への謝罪が認められない理由(11月28日)

韓国や中国との歴史論争は、日本が過去の侵略について謝罪しないことが前提となっている。

実際には日本政府は元慰安婦への賠償を申し出ているし、1993年には当時の河野洋平官房長官が慰安婦問題の軍当局の関与を認め、謝罪(河野談話)。1995年には村山富市元首相が過去の植民地支配と侵略について謝罪している(村山談話)。

日本をキレさせないため? 米爆撃機が中国の“防空圏”を飛行したねらい(11月28日)

グアム・アンダーセン空軍基地から離陸した米軍のB-52爆撃機2機が、米東部標準時26日午後7時(日本時間翌朝7時)頃、中国が主張し始めた防空識別圏を無通告で飛行した。B-52は日本の防空識別圏も通過しているが、日本側には通告を行っており、明らかに意図的な侵入である。

中国の防空識別圏:東アジアの地政学リスクが金融市場の錯乱要因にも(11月27日)

中国が防空識別圏を独自に設定したことをきっかけに、金融市場でも東アジアの地政学リスクが高まる恐れが出てきた。

米国がB52爆撃機を派遣、中国の防空識別圏発表の直後に(11月27日)

米国防省は日本時間27日未明、中国が設定した防空識別圏内にB52爆撃機2機を派遣したと発表した。派遣は25日のことで、中国の識別圏発表直後のこととなる。

海外紙、日中武力衝突の可能性に言及 さらに米空軍弱体化への指摘も(11月27日)

中国が23日、尖閣諸島を含む東シナ海上空に防空識別圏を宣言したことについて、安倍首相は25日、「日本に対して何ら有効性はない」などと国会で語った。また外務省も、一般的な公海上の飛行の自由を重大に侵害していると述べている。

政治から読み解く【経済と日本株】:自民党逢沢一郎氏「中国が防空識別圏を設定」(11月26日)

自民党の逢沢一郎衆議院議員が、「中国が東シナ海に防空識別圏を設定。沖縄県、尖閣諸島上空の日本の防空識別圏と重なる。戦闘機によるスクランブルの判断基準となる。日中間の緊張が高まること避けられない。大変遺憾なこと。しかし不測の事態、偶発的事故が起きないようにする事肝要。日本は以前から防空識別圏を設定している。」とツイートしている。

“非常識”中国、尖閣含めた防空識別圏を設定 海外メディアはねらいを分析(11月26日)

中国国防省は23日、沖縄県尖閣諸島の上空を含む東シナ海の広範囲に防空識別圏(ADIZ)を設定したと発表。自国のADIZに重なる形になった日本、韓国、台湾と、米国は強い懸念を表明した。

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