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やっぱりそうなの? 約8割のビジネスパーソンがアレを疑問視 (2016/5/18 瓦版

関連ワード : 労働・雇用 調査 

ネット調査で明らかになった人事評価の実態

約8割のビジネスパーソンが人事評価に不満--。人事評価クラウド型運用おせっかいサービス「ゼッタイ!評価(R)」を提供する(株)あしたのチーム(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高橋恭介)は、評価と給与に関するインターネット調査を実施。その結果、多くのビジネスパーソンが評価を疑問視していることが分かった。

不満顔の男性

頑張れば報われる。会社員にとって、せめてもの励みが人事評価だ。会社のために精一杯取り組んだ業務が正当に評価されれば、さらなる頑張りの源泉となる。だが残念ながら、当人の頑張りと会社経営者・人事担当者による評価の間には大きな意識の差があるようだ。

調査は、従業員300名未満の会社で、人事に関わることがある会社経営者もしくは、人事に関わることがある人事担当者もしくは、人事評価を受ける立場の従業員男女20歳~69歳を対象に実施。有効回答数は1200人(会社経営者:400名、人事担当者:400名、従業員:400名)。

あしたのチーム調べ1

あしたのチーム調べ

従業員に対する【人事評価】について、その満足度は、「あまり満足していない」と「満足していない」を合わせ、約7割が「満足していない」という結果となった。頑張りぶりは可視化が難しく、あくまで個人の感覚によるところが大きいが、それにしても多くのビジネスパーソンが頑張っている割に評価が低いと感じていることがうかがえる結果だ。

さらに、人事評価については、ビジネスパーソンの8割以上が給与と「連動していない」・「わからない」と回答。評価のベースとなる人事評価と給与の連動について、ほとんどのビジネスパーソンが信用していない実態が明らかになった。

不満だらけの人事評価の問題点とは

その理由はどうなっているのか。「固定給だから」(20代)、「昇給がないから」(30代)、「年功序列だから」(30代)、「上司が評価していても経営者が評価を下げるから」(30代)、「明確な線引きがなされているように感じないから」(40代)、「評価に関わらず、給料の差がみられるから」(40代)、「ここ数年、給与が上がったことがない」(50代)、「経営者の気まぐれだから」(50代)などが挙がった。

あしたのチーム調べ2

あしたのチーム調べ

ほとんどが不満を通り越し、諦めているような印象だが、評価する側はどう考えているのか。会社経営者と人事担当者に対し、【人事評価】についての従業員の満足度を聞いた回答は、「満足していると思う」と「やや満足していると思う」を合わせ、全体では55.1%が「満足していると思う」という結果となっている。人事評価と給与の連動については、会社経営者の7割以上、人事担当者の半数以上が「連動している」という回答した。

あしたのチーム調べ3

あしたのチーム調べ

こうした結果から透けてみえるのは、評価制度のマイナス効果と組織の弱体化だ。頑張れば報われるがモチベーションの大きな源泉だとすれば、評価が機能していないことは無気力を加速するだけ。一方で、評価する側が、うまくいっていると感じているなら、評価が見直される可能性は少なく、組織には不信ばかりが蔓延。弱体化という負のスパイラルに陥りかねない…。

昨今は、働き方改革の名のもと、生産性の向上が盛んに求められる。短時間で結果を出す必要があるが、評価する側は、そうした評価の視点を十分に持ち合わせていない…。なんとも不幸な状況がいま、職場に蔓延している印象だ。こうした状況は、改善レベルでは変えることは難しく、だからこそ“改革”の必要がある。その意味で、働き方改革の必要性を改めて考えさせれる興味深い調査結果といえるのかもしれない。

提供:瓦版

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