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【龍馬プロジェクトリレーコラム/当選する前・した後でココが変わった】

第14回 当選して知った、言葉の重みと“政治の原点”の重要性 (2013/6/21 古川裕紀/龍馬プロジェクト九州ブロック長)

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「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。初当選した議員に聞く「当選する前・した後でココが変わった」の第5回は、佐賀県神埼市議会議員で九州ブロック長の古川裕紀氏に、当選後に変わったたくさんのことの中から3つ挙げていただきました。

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龍馬プロジェクト九州ブロック長・古川裕紀氏

龍馬プロジェクト九州ブロック長・古川裕紀氏

 当選前後で私の中で変わったこと、それはまず言葉の重みというものを実感として肌で感じ、言葉の1つひとつを大切に話すようになったことです。

 前職が技術系のサラリーマンだった私は、それまで言葉よりも数式や図面に重きを置いた生活でしたから、“言葉”とは、理論的な説明もしくはコミュニケーションツールとして使う軽い感覚だったのです。それが一転、極端に言えば“言葉だけ”で世の中に影響を与えていく仕事に就いたわけですから、これまでの言葉に対する認識というものがまったく通用しなくなりました。

 例えば、議員にならせていただいて間もないころ、打ち解けた雰囲気の中で何気なく発した言葉に対して、市民から「その言葉を、議員であるアナタの口から言ってはいけない」とつかみかからんばかりの勢いで叱責を受けて、戸惑ったこともありました。まさに「私の発言が市民の生活に影響を与える」「口から出た言葉は引き戻せない」、そんな当たり前のことを再認識させられたのでした。もちろん、それまでも決して言葉を粗末にしていたわけではないのですが、まだまだ認識が甘かったのです。

 こういった経験に感謝しながら、以前よりも数段慎重に言葉を選び、誠意を持って話すことを心がけるようにしています。

 次に、実際に議員として活動させていただくようになってから、政治家が「自分はなぜ政治を志したのか?」「何のために政治を行うのか?」といった、“政治の原点”をしっかりと持っておくことの重要性を、ことさらに強く感じるようになりました。

 原点とは、政治に向かうモチベーションであり、政治活動の方向性を示す羅針盤であり、そして市民との交流や要望への対応、議会内での駆け引きなどの日々の活動に埋没しそうになる瞬間や、立ちはだかる壁や困難に直面したときの心の支えになってくれるものです。逆に言えば、政治の原点を持っていない政治家は、どうしても周囲に流されやすく言動がブレてしまいます。

 一見、忙しく動き回っているようでも、行き先の目標がその都度、ころころ変わってしまいますので、気が付けばまた振り出しに戻ったということにもなりかねず、それでは周りを振り回し、エネルギーを浪費しただけの迷惑以外の何物でもありません。

言葉の重みと“政治の原点”の大切さ

当選して。言葉の重みを肌で感じ、“政治の原点”の重要性を知った

 そうならないためにも、私は自分の政治の原点を見つめていきたいと思いますし、龍馬プロジェクトの仲間たちは、それぞれにしっかりとした原点を持って集まっていますので、とてもよい刺激になります。

 私の政治の原点は、私を育ててくれた故郷への心よりの感謝と、就職で故郷を離れるまでそのことに気付かずに、ダラダラと生きてきたことに対する「俺は何をやってきたんだ!」という自責の念。国民1人ひとりが、この国の素晴らしさを再認識し、故郷や祖先や自分に関わるすべての人たちに感謝の気持ちを抱きながら、”すべての人に役割がある”という意識の下、それぞれの立ち位置から自分なりの社会貢献に努める。そんなステキな日本を取り戻していきたいと思っています。

 私はこれからも、言葉の重みを噛み締めつつ、自分の政治の原点をしっかりと見つめながら活動していきます。そして昨今、効率化・合理化が声高に叫ばれる中にあって、政治に特効薬はないということを肝に銘じておかなければならないとも思っています。結局は、「高い理想と強い信念を持って、どれだけ多くの人を巻き込めるか」ということだと思います。政治は1人では進みません。そのためにも、自分の信じる道を一歩一歩確実に進みながら行動で示していかなければならないと自分に言い聞かせつつ、龍馬プロジェクトの仲間たちと共に、日本の輝く未来のために精一杯活動していきたいと思っております。

著者プロフィール
古川 裕紀(ふるかわ ひろのり):1973年11月23日生まれ。大学卒業までを故郷の佐賀で過ごし、就職のため上京。技術開発者として中小企業にて商品開発に従事。同時に大学の研究機関へ地震対策の研究のため出向。故郷を離れて過ごす中で、ふるさとの存在というものについて真剣に考えるようになり、いつか故郷に帰って恩返しをしたいという思いから政治を志す。合併後初となる全市一区の市議選を機に帰郷し出馬。神埼市議会議員一期目。
WEBサイト:神埼市議会議員 古川裕紀
ブログ:古川裕紀オフィシャルブログ「神埼市議のガムシャラ!日記」
Facebook:FurukawaHironori1973
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